在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

在宅介護【16年間続いた父との闘いが始まるきっかけとは?】

                        f:id:ankinchang:20200205214845p:plain

皆さん、こんにちは。^^

「父は約35年程前に。くも膜下出血で倒れ生死を彷徨う状態になりました。」

当時、母と姉と子供だった自分が買い物から家に戻ると、父は大きな欠伸(あくび)をかいて寝ていました。

皆で何度声をかけても体をゆすっても全く反応がありませんでした。

当時の私達には病気に関する知識もほとんどなく、すぐに救急車を呼ばずかかりつけ医に来てもらい見てもらいました。

今の時代なら、基礎的な医療知識がどこからでも入手できるので、当時とは比べものにならない状況判断ができると思います。

かかりつけ医の判断で、すぐに救急車を呼んで病院に運んでもらいました。

f:id:ankinchang:20200626134912p:plain

その日の深夜に10時間以上の緊急手術をして、なんとか命は助かりました。

ですが、

  • 迅速に救急車を呼んで医療体制の整った病院へ運べなかったこと
  • 数十年前の当時での医療技術の厳戒

などもあり、大きな後遺症が残る事となりました。

◎生涯続く後遺症

f:id:ankinchang:20220208123329p:plain

長時間の大手術と父の年齢もまだ若かったこともあり、命は助かりましたが大きな後遺症が残りました。

  • 重度の言語障害
  • 右半身の麻痺

父は病院や施設へ足を運んでのリハビリには積極的ではありませんでした。

ですが年齢が若かったせいか、次第に日常生活を送っていくうちに仕事に復帰できるほどに身体は回復していきました。

もちろんある程度の身体の麻痺や言語障害に関してはほぼ戻っていません。

◎同じ事をまた繰り返す父

f:id:ankinchang:20211208072300j:plain

年月が過ぎていき、父の身体が元気になるにつれて、定期的に決められている病院での検診も行かなくなりました。

いつしか絶対禁止されていた、飲酒もタバコも平然とやるようになってました。

そんな生活を続けだしてから数年後、父は再び軽度の脳梗塞を発症しました。

幸い軽度だったためあまり後遺症もなく大事には至りませんでした。

家族は「自業自得や!」と言ってきかせ、きちんとリハビリをして医師や家族の言うことを聞き不摂生を改善する約束しました。

次はどうなっても知らんからな!

 広告

 

 

◎さらに同じ事を繰り返す父

f:id:ankinchang:20200626134949p:plain

父はまた同じ事を繰り返しました。

検診にも行かず、不摂生を繰り返した挙句に再び軽度の脳梗塞を発症しました。

軽度といえ、脳梗塞のような大きな病気は何度も何度も繰り返して脳にダメージが蓄積されないわけがありません。

3度目となった今回は、軽度だったとは言え年齢も60代だったためやはり身体の自由があまり効かない状態となっていきました。

◎医師や家族からの忠告は全く聞かない

f:id:ankinchang:20220208122919p:plain

大きな病院での検診は怠ってた父ですが、かかりつけ医の先生のところへは薬もらいにいつも言っていました。

かかりつけ医の先生にも、「このままの暮らしを続けていれば近い将来寝たきりになってしまう。」と何度もいわれていました。

  • 生活習慣の見直し
  • 食生活の見直し
  • 少しでもいいから身体を動かして運動すること
  • 出来る事ならリハビリ理療をうけること

ですが父は、先生に言われたときだけ愛想良くあしらい、実際のところは何一つ改善しようとしませんでした。

お酒もやめない、タバコもやめない、リハビリはしない。

家族の私達が言っても、よけいに怒ってしまいます。

自分の身体は自分で解ってるというような感じでしたが・・

結局最後は、家族が犠牲となり面倒をみなくてはなりません。

それから数年も経たないうちに、父は全く歩く事ができなくなりほぼ寝たきりの状態となりました。

それがとても長く辛い在宅介護の始まりでした。

【あとがき】

f:id:ankinchang:20220208122732p:plain

介護が始った当初は、まだなんとか床を這って移動したり、ポータブルトイレで自分でようをたせたりはできてました。

そんな中でも、やはり身体がこれ以上弱らない為に最小限の運動やリハビリは必須でした。

結論は、父は自ら何もリハビリもしませんでした。

  • ただリハビリが面倒で嫌だったのか?
  • 身体が痛かったり不自由だからなのか?

これを言えばおしまいですが、家族からすると「自業自得」以外に何も言葉もありません。

自分はいいです、働かなくても・着替えができなくても・ご飯を作って食べれなくても、家族が居て世話をしてくれますから。

残された家族は、自分達の人生・時間・お金・気持ちを長い期間にわたって介護という地獄にもっていかれる事になりました。

今振り返ってみても在宅介護をしていた時期は、本当に辛くて先の見えない地獄の日々でした。

ですが、その期間を経たからこそ今の自分があるのも確かです。

介護してる間は終わりが見えずに希望のかけらもありませんでした、ですがいつしか在宅介護は終わり父は施設へと移りました。

これからの残された人生、父は生涯施設暮らしとなってしまいます。

ですがそれは父が自分んで選んで進んで行った道です。

残された家族の私達も、自分達の人生をこれから歩んでいきたいと思います。

ブログランキング・にほんブログ村へ

?