在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

介護施設比較【特養と老健の違いを簡単に説明します!】

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皆さん、こんにちは。^^ 

「特養と老健って何が違うの?」

  • 特養終身でみてもらえます。
  • 老健は約3ヵ月入所で自宅復帰を目指します。

有料老人ホーム等の民間の施設への入所となると、高額な初期費用等など経済的にかなりの余裕が無いと難しいと思います。うちの父は現在【要介護度4】で老健に入所していますが、入所を決めた時は特養への複数申し込みだけでした。老健は3ヵ月での退所が決まっている?そう思ってたんですが、現実はそうでもなく現在父は入所7ヵ月目です。  

【特養と老健の違い】

◎どちらの施設も主な入所条件は主に2つです。

  1. 年齢が65歳以上であること。
  2. 要介護度認定が1~5であること。(特養の場合は原則要介護度3以上です)
  3. ※特定疾病などの場合は例外もあるようです。
  4. ※実質は要介護4~5で無い特養への入所は厳しいように感じています。

入所時の際は初期費用や頭金のようなものはなく、初月から入所した分の費用のみです。うちの父の場合は、月末に入所したのでその分は日割り計算で支払いました。

【特養:特別養護老人ホームって?】

食事や入浴など、主に生活面を支援するタイプ。入所すれば基本的には終身にわたって面倒をみてもらえる施設です。 

【老健:老人介護保険施設って?】

病気や怪我で入院して、すぐに自宅に戻る事が困難・不安だったりする方が一時的に入所する場所です。リハビリ等に取り組み在宅復帰を目指す為の施設です。

入所期間は基本的に3ヵ月程度。現在は特養を待つ待機施設の役割もあるようです。

【費用面の違いは?どっちが高いの安いの?】  

老健の1ヵ月の実際の費用を記事にしましたので、こちらもご覧ください。

実際に父が老健に入所するまでは、費用面の詳細は解りませんでした。

WEBの情報等を見ても、とにかく解りずらい表が並べてあってそれを見て自分で計算して下さいみたいな感じです。

現在父の老健入所費用は毎月約5万円程度です。

これは現在希望している特養の月額入所費用とあまり変わりありません。思っていた以上に老健の入所費用が安かったです。

逆に特養でも、全室個室や介護サービスの手厚い施設は費用が高額でした。

◎入所金額の差は特養・老健の差ではなく、その施設自体の方針やサービス内容で変わるようです。

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【施設の入所を本格的に考えた時期】

一昨年、大阪を直撃した台風21号の時の停電を経験した事を機会に、父を施設を預ける事を決めました。  

すぐにケアマネさんと相談し申し込み書を提出しました。

が・・予想はしてましたが、特養の入所の順番がすぐに来るはずもありません。

【申し込んだ特養から連絡があった】

1年ほど過ぎた頃、申し込んでた1つの特養から連絡がありました。そこは自分で申し込みをした新しい施設で家からも車で15分程の場所でした。

ですがそこは、申し込みに入った時から印象がすごく悪かった施設でした

  • 「え?申し込み書持ってこられたんですか?ケアマネさんに渡してくれれば良いのに」
  • 「今日は担当の者が居ないので書類だけ受け取っておきます。」

ケアマネさんに自分で申し込みに行って、困ってる事情を説明して内覧的な事もしてきたらと勧められて自分で申し込みに向かいました。

ですが、施設内も見学できず滞在3分もせず終了。新しい施設のせいか経験の浅い若いスタッフばかりで、「ここは無いな。」と直感で思ってた施設でした。

その施設から電話をかけてきたスタッフの方も明らかに口調が強く事務的で上から感がありました。

  • 施「今の老健には、もう話通してあります。いつ頃うちに転所しますか?」
  • 施「その前に面談したいので、いつ頃空いてます?」
  • 施「いつですか?いつですか?

ついさっき聞いた話で、

  • aki「急に転所と言われても困るんですけど。。」

と伝えましたが、向こうの段取りや事務手続きの事でとにかく早くして欲しかったみたいです。

  • 施「老健は基本3ヵ月で退所ですよね?もう過ぎてますよね?早く退所しないとですよね?」

ガンガンに言われました。

その日の昼に、連絡のあった特養に折り返しの電話をして

  • aki「そちらの特養の入所申請を取り下げます。」とバッサリ切りました。

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【入所中の老健から連絡があった】

その後すぐに、今入所している老健の担当の方から電話があってバタバタとしてしまってスミマセンでしたと連絡がありました。

担当の方が言うには老健は基本的には3~6ヵ月となってますが、「ご家族が希望する特養が見つかるまで居て頂いても大丈夫です。」と言ってもらいました。

もちろん終身ではないので、いずれ退所して特養へという形で。現在もその施設には何年も特養待ちの状態で入所されてる方が何名も居てるらしいです。

同じ市内の別の老健に入所してた人の話を聞いてもやっぱり3ヵ月で退所、転所を迫られたと言ってました。

3ヵ月ごとに施設を転々とするって契約等の事務手続きもそうですけど、家族にとっても入所者本人にとっても、そうとうな労力とストレスになります。

入所してる人には頻繁に環境が変わるの良くないと思いますし。

今申し込みしてる特養は、申し込みした時点で数百人待ちと言われてます。

施設によってバラつきはあります、この数字って皆さん複数の箇所に同時申し込みしてるので実際はもっと少ないらしいです。

1人の方が入所決定すると、その方が申し込みしてた他の施設が全部キャンセルになるので。父は要介護度4なので早いかな?と思ってたのは間違いで、各施設には軽度~重度の方の受け入れバランスがあるそうです。

要介護度の高い方ばかりでは施設の負担が大きくなります、要介護度低い方が先に順番に来ることもあると言われました。 

【介護施設の待機経験まとめ】

◎特養の順番待ち状態で学んだ事

  • とにかく申し込みだけでも早目にしておくべきだと思います! 
  • 複数の特養に申し込んでも、申し込み費用は無料です。複数の特養に申し込んでも中々順番は周ってきません、仮に運よく空きができたとしても対応やサービス・費用面で折り合わない事もあります。
  • 入所希望施設のショートステイ等を積極的使って、入所希望者(本人)の事を施設側に知ってもらう事が必要みたいです。
  • 選択肢として老健も含めて検討すべきです在宅の介護状況等によっては、うちみたいに老健でも長期で受け入れてをしてくれる施設が見つかるかもしれません。
  • うちの父は要介護度4でしたが、自分が親と同居で独身で元気に仕事もしてるという事で順番が遅いのかもしれないと言われました。 
  • 要介護度だけが入所の判断基準ではなかった

「将来入所を検討・希望しているなら、とにかく早目早目の情報収集と行動力が必要だと思います。」 

と、偉そうに書きましたが、日々の仕事や家事+在宅介護で疲れきってる中での施設を探したり走りまわったり・・身体も気持ちも厳しいのが現実ですよね。  

現在、ご家族を在宅介護されていて今後施設入所を検討されている方々に、今回の記事が少しでも参考になればと思います。 

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