在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

言語障害【コミュニケーションの難しい家族との向き合い方!】

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皆さん、こんにちは。^^

「今日は、父の施設にリハビリのプランの更新説明を聞きに行ってきました。」

定期的に施設側から、プランの内容を報告してもらえます。

老健は特養と違ってリハビリのプランがあるので、少しでも動く機能をなんとか動かそうとしてくれるので本当に助かります。

本人もベッドでただ寝ているだけよりも、身体を動かしたりリハビリの先生方とコミュケーションを取れるので嬉しいと思います。

入所時には多少動いてた左足も、7ヵ月の入所生活でだいぶ筋力が落ちてきたそうです。

残念ですが仕方ありません。

【残念なお知らせがありました・・】

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「言語障害のリハビリが、今月をもって一旦終了となります。」

とリハビリの先生からお知らせがありました。

その理由は言語障害のリハビリの先生が今月で退職されてしまうとの事でした。

次の先生が来る予定はしばらくないそうです。

特に今の状況で言葉が話せるようになったから、どうこうなるわけではないです。

けれど話そうとする努力だったり、リハビリの行為自体に意味があるだろうなとは思ってました。

◎父の言語障害の原因は?

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父が言語障害になったのは、自分が小学5年の頃です。

原因はくも膜下出血による後遺症でした。

 右半身にも大きな麻痺が残りました。

⇩こちらの記事に少し詳しく書いてあります⇩

今日の言語障害リハビリ終了の事を聞いて、改めて父は言語障害だったんだなと思いました。

人生の半分以上を父と会話せずに暮らしてたので、コミュニケーションが上手くいかない事が日常でした。

病気後すぐの頃は言葉がどうこうよりも、日常生活の復帰が家族全員で必死の状態でした。

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◎家族にできることは?

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徐々に日常生活はなんとかできるようになってくると、すぐに言葉が上手く話せずコミュニケーションの壁にぶつかりました。

父本人も家族も、とにかくコミュニケーションが取れないのでお互いにイライラやストレスがどんどん溜まっていきます。

事あるごとにいつも衝突してました。

父が話せるのは簡単な単語が数える程度しかなかったので、あとはジェスチャーだったり文字で書いたりでやり取りしてました。

文字も聞き手の右手が不自由になったので、左で文字がある程度書けるようになるまでは時間がかかりました。

「父が今何をいいたいのか?何を伝えたいのか?」

それを少しでも解る為には受け手のこちら側が

「聞き取ろうとする努力、なんとか理解しようとする努力!」

これに尽きると思います。

口から出てくる、意味不明な言葉や音だけでは当然理解できない部分が多いです。

  • 今いる場所と状況を考える!
  • 身振り手振りをよく観察する!
  • こちらからどんどん話かける!
  • 想像力を膨らませる!
  • あきらめず繰り返し続ける!

なので、ダメもとでもこちらからどんどん話し掛けていく必要がありました。

会話内容も想像力を膨らませていかないと、話しが全然前へと進みません。。

とは言っても、いくら頑張ったところで結局何を言いたかったのか解らずじまいなんて事はざらにありました。

それに、いつもこちら側が気持ちも時間もゆとりがあって優しくゆっくり応対する事もできません。

「何が言いたいか解れへんわ!」

となって怒鳴ってしまい、喧嘩になることもしょっちゅうでした。

父からすると、伝わらないイライラ+家族が解ろうとしない姿勢の両方で怒りの感情が爆発するんでしょうね。

振り返るとそんな暮らしを35年も続けていました。

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◎知らない間に身についていた能力!

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話は少し変わりますが、昨年親戚の叔父さんが軽度の脳梗塞で倒れました。

年齢は父より少し下で、食生活の乱れや大酒飲みが原因でした。

脳梗塞も2回目となってしまい、軽度だったものの言語障害が残ってしまいました。

  • 呂律が回らない
  • 活舌が悪くなってしまう
  • 声自体も小さくなり聞き取りにくい

などの症状があると聞いていました。

親戚の家族ですら言葉が聞き取りにく何言ってるか解らないと言ってました。

叔父さんが退院後すぐに会って話す機会がありました。

「ん?聞いてたのと何か違うな?」

「話てる内容も全てではないけど、ちゃんと理解できる。」

「聞き取りずらい点もあるけれど、コミュニケーションはちゃんと取れる。」

そう感じました。

すぐに自分で気付きました、子供の頃から言葉が話せない父とのコミュケーションをなんとかしようとずっと続けてきた成果がこんなところで発揮しました。

【あとがき】

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家族間で言葉が話せない・通じないと言うのは、想像以上に大変な状況です。

しかもそれにプラスアルファで身体的な介護等まで加わるとそれはもう大変です。

少しでも状況を良い方向へともっていくには、聞く側のこちらがどれだけ時間と気持ちにゆとりを対話するしかないのかなと思います。

毎回会話は成立しなかったとしても、

  • 諦めずひたすら続けること。
  • 時間と気持ちにゆとりを持って接すること。
  • ほんの少しずつ前へと進むこと。

それに家族だったら、言葉が通じなくてもお互いに解り合える部分があるのは、皆さんも日常生活で感じる事があると思います。

今回は自分の体験談という事で紹介させて頂きました。

少しでもお役に立てればと思います。^^

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