在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

続いた訃報【今日は立ち止まって静かに過ごす。】

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皆さん、こんにちは。

「先週末から、訃報が続きました。」

先週の金曜の夜に店の固定電話がなりました、こんな時間に電話がなるのは迷惑電話か何か特別な電話のどちらかです。

内容は、父の幼馴染のおじさんが亡くなったと言う連絡でした。

そのおじさんは、十代の頃に父と一緒に岡山から大阪に出て来てクリーニングの道に進んだ人です。

自分が今のクリーニング店の仕事を継いだ時も、病気の父に代わって仕事を1から教えてくれた人です。

その人は、父と性格が真逆で堅実に仕事続けて、お金を貯めて早くにリタイアして平穏に暮らしてました。近くに住んでたので、うちの店にも父の顔を見によく来てくれてました。

何年か前から病気で視力が急に悪くなったらしくて、あまり外出しなくなったと聞いてました。父が施設に入所してからは、一度も会ってませんでした。

亡くなられた原因はガンだったそうです。父が入所する少し前までは、うちの店に元気に来てたのに、ガンが見つかりこの1~2年で急激に悪化してしまったそうです。

コロナ禍の為、葬儀やお通夜は親族のみで行うので亡くなった事を奥さんが知らせてくれました。

おじさんが亡くなられた事は、父には言わないでおくつもりです。

 

昨日、20年来の友人からお母さんが亡くなられたと連絡がありました。

昨年、父が施設に入所する少し前の頃、在宅介護で日々絶望して毎日を過ごしてた時にその友人から「元気にしてる?」と連絡がありました。

あまり他人は心の内を話さない自分ですが、この友人にはいつも全部話してました。

「実は元気やないねん。もう限界来てんねん。」

父の介護の事は、周りの友人にもほとんど話てないので、介護・仕事・生活の全部が破綻寸前で限界に来てる事を全部ぶちまけて話ました。

実はその友人のお母さんも要介護の状態で、友達が仕事や家事をしつつ介護していました。

自分の家庭だけが介護で大変じゃない事は頭では解ってたけれど、身近な友人が同じように日々大変な思いをして頑張ってる事を聞いて、ほんとに元気をもらえました。

お互い親を介護してる状況もあって、普段の話も含めて励ましあったりいろいろ情報交換したりしてました。お母さんが具合が悪い事も聞いてたので心配してました。

うちの母親よりもずっと若いのにショックです。

 

人の人生は、何が起きて、いつ終わるのか解りません。

11年前にギランバレー症候群になって、

その時にお世話になった親友が心不全で37歳の若さで亡くなって、

父親の介護を16年も自宅でする事になって、

コロナ禍になって世の中大きく変わってしまって、

何があっても、毎日は冷徹に淡々と過ぎて行きます。

良い事もあれば、悪い事もある。

人生の最後が、ほんの少し良い方向になってればそれで十分です。

 

先の未来なんて考えても仕方ない、ようやくそう思えるようになりました。

平穏な日常が続くと、健康に1日を過ごせる事に感謝する事を忘れてしまいます。

今日、目が覚めて健康に1日がスタートできる事のありがたさ。

【起きて、働いて、食べて、寝て】

このどれもが、当たり前じゃなくて特別な事をすぐに忘れてしまう。

当たり前に過ごしてる日々が、奇跡的な時間の連続って事も。

いろいろ思い返しながら、今日は1日静かに過ごそうと思います。 

皆さんの今日1日が、少しでも平穏でありますように。

    

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