在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

在宅介護【高齢者の生活不活発によるフレイルをご存じですか?】

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皆さん、こんにちは。^^

「高齢者の状態でフレイルと言う言葉をご存じですか?」

自分もつい最近知ったばかり言葉なので、記事にして復習しようと思います。 

2014年に日本老年医学会が「フレイル」と言う概念を提唱して、普及に努めています。

【フレイルって何?】

  • 高齢者が加齢により、心身の機能が低下した状態の事。(日本老年医学会より)
  • 健康な状態から要介護状態になるまでの間、中間的な段階をフレイルと呼びます。
  • 具体的には、加齢に伴って筋力が衰えて家に閉じこもりがちになってしまうなど、加齢による衰え全般の事を指します。

◎うちの父の場合のような脳疾患や事故などで、ある日突然要介護状態になってしまう事もありますが、多くの高齢者はある程度のフレイルの時期を経て要介護状態に移行していくと考えられています。

【フレイルは身体面だけの事ではない】

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  • 認知機能障害
  • うつ病などの精神的・心理的問題
  • 独居や社会的困窮問題

これらの問題も含めて考える、総合的な概念です。

【フレイルの原因は?】

フレイルの原因は明確に決められて起こるものではなく、加齢に伴って発生する様々な心身の変化や社会との関わり、生活環境の要因が複雑に重なりあって起こると言われています。

◎フレイルの原因となる例

  • 動く事が少なくなる
  • 社会的に交流する機会なくなる
  • 歩く速度が遅くなる
  • 筋力が低下する・筋肉量が減る
  • 認知機能の低下
  • 身体が疲れやすくなる
  • 元気・気力がなくなる
  • 日常管理が必要な疾患になる
  • 体重が減る
  • 栄養不足になる
  • 収入が減る
  • 孤独になる

※慢性疾患がフレイルの原因となる例

  • 糖尿病による近くの低下や体重の減少など
  • 呼吸器疾患による咳や呼吸困難など
  • 循環器疾患による活動制限など

【身体的フレイルの簡易チェック項目】

フレイルには統一された明確な基準はありませんが、国内で行われる事が多い身体的フレイルの判断基準は表の通りです。

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  • 0項目   ➡ 健全な状態
  • 1~2項目 ➡ プレフレイル(フレイルの前段階)
  • 3項目以上  ➡ フレイル

【フレイルの予防方法は?】

健全な状態からフレイルを予防する方法としては、

  • 生活習慣病の進行・予防
  • 運動機能や認知機能の低下を防ぐ
  • 社会的な関わりを保ち続ける事が重要

と言われています。

◎持病をしっかりとコントロールして悪化させない

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各種慢性的な疾患等がある場合は、持病をしっかりとコントロールして今以上に悪化させない事重要です。

持病のせいで、生活や行動に制限があると身体を動かしたくなくなったりして身体機能の低下がどんどん進んでしまいます。

なんとか少しでも持病の改善、現状維持を目指しましょう。

◎感染症の予防

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高齢者は免疫力が低下している事が多く、新型コロナウイルスをはじめインフルエンザや肺炎感染するリスクが高いです。

各種感染症が重症化して入院するような事態になってしまうと、そのまま寝たきりになってしまう可能性もあります。

◎高齢者の感染症予防方法

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  • 無理のない程度で適度な運動をする
  • バランスの良い食事をとる事
  • 誤嚥性(ごえんせい)肺炎の予防の為にも、口腔内の衛生管理もしっかりしておく(口腔ケア・歯磨き・入れ歯の清掃洗浄)

【社会との繋がり】

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高齢になってしまうと、努めていた頃の社会的地位や役割が変わってしまいます。

会社経営者、医師、弁護士等々、人に必要とされ社会に貢献してきたとしても、退職後に家に入ってしまえばただの1人の高齢者になります。

家族や友人を失ってしまう事で、気力や元気が失われてしまう事もあります。

その為、外出する機会や気力が失われてしまって家に閉じこもりがちになると、身体的フレイルへと進行してしまいます。

何か趣味を見つけて新しい繋がりをみつけたり、ご近所付き合いや地域のイベント・ボランティアで人と接する、自分なりに何か役割を見つける事がとても大事になってきます。

【家族や周りの人が出来る事】 

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家族や周りの身近な人達が高齢者の現状をしっかりと把握して、

  • 健全な状態かな?
  • 身体的フレイルは進行していないかな?
  • 精神的・社会的フレイルの兆候はないかな?

など、フレイルを進行させないために、日々の生活状況の把握や配慮がとても重要です。

【まとめ】

  • フレイルとは、高齢者が健全な状態から要介護状態へ移行する間の中間的な位置づけの事を指す言葉。
  • フレイルには、身体的・精神的・社会的なものがある。それぞれが複雑に重なり総合的にフレイルが進行してしまう恐れがある。
  • フレイルの予防には、家族は回りの人達による日々の生活の確認と配慮がとても重要になってきます。

【あとがき】

精神的・社会的フレイルについての体験談があるので少しお話します。

うちのお客様のご兄弟が会計事務所で定年されるまで働かれていました。独身という事もあって日々数字の事ばかりの仕事漬けでバリバリ毎日働いていたそうです。

定年と同時に、退職金をもらいこれからの老後をどうしようか・・と思ったそうなんですが、何をすれば良いのか?お金はどう使えばよいのか?全く思いつかなかったそうです。

仕事を辞めてから1年もしないうちに認知機能が徐々に低下してきてしまい、ご兄弟であるうちのお客様が日常の面倒を全て見なけらばならないぐらいまで認知症が進行してしまいました。

あっという間、たった1年やそこらで!?

仕事でも趣味でも何かやる事がある、やりたい事があると言うことは、高齢者になってからとても重要なんだと思います。

退職していきなり見つけれるものでもないでしょうし、元気なうち仕事をしてるうちから何か生き甲斐と言うか趣味のような物を見つけておく事が大事ですね。

人間は歳をとって高齢者になってからも、身体的負荷(適度な運動)や精神的負荷(考えて頭を使う事)は本当に必要なんだと思います。

  • 簡単な運動や日常生活の行動で、身体的負荷をかけて運動をする習慣が大事。
  • 思考のいらないテレビばかり見ないで、本を読んだり何か頭を使って物事を考えたり作業する事も大事。
  • 便利・簡単・楽チン・お手軽等々、高齢者の好むキーワードの商品などは本当に必要ですか?
  • 高齢者にとっては、要介護防止の為にも何事も適度な負荷は必要なように思います。

小難しい事をいろいろ書きましたが、皆さんがご家族の事を思って普段から気にかけているとフレイルの進行は少しでも防げるように思います。

「簡単なようで、とても難しい事かもしれません。」

家族が要介護の状態になると言う事は本当に辛く大変な日々になります、16年以上の在宅介護経験があるので、これだけは断言できます。

高齢のご家族が元気なうちから、気にかけて顔を見にいったり声をかけてあげればいつまでもお元気で過ごせるかもしれませんね。

今回の記事が、ご家族の要介護予防に少しで役に立てばと思います。

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