在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

悲報!【4月より介護報酬が値上げ!介護施設の利用料はどれぐらい値上がる?】

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皆さん、こんにちは。^^

「来月4月1日より、介護報酬が0.7%値上がりします!さらに半年間(4月~9月)は新型コロナ対策費として0.1%上乗せされる事になります!」

ご家族を介護されている方なら、「え!?毎月の利用料金どれぐらい上がるの!」というのが率直な意見ですよね。

現在、老健に入所中の父の施設からも利用料金値上がりのお知らせが来てました。

それも踏まえて、実際に月額にしてどれぐらい値上がりするのか等をまとめてみようと思います。

【そもそも介護報酬って何?】

介護報酬とは、デイサービス、訪問看護、老人ホームなどの事業者が介護サービスを行った際に受け取る報酬の事です。

この報酬が、介護事業者の収入源にもなります。

◎介護報酬は国が決めている!

介護報酬は、それぞれの事業者が勝手に決める事ができません、国が3年ごとに見直して決定しています

その見直しのタイミングが来月4月からとなり、今回は値上がりする事になりました。

【なんで介護報酬が値上がりするの?】

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皆さんも、なんとなくお解りと思いますがやはり新型コロナウイルスによる影響が大きいようです。

厚生労働省の介護事業者向けのアンケートでは、感染症予防対策費用の急激な増加や、デイサービス等の事業者は感染予防の観点から、サービス自体の利用自粛に伴っての収入減少が大きいことが解りました。

➡新型コロナ流行後に経営が悪化した介護事業者は全体の約50%にのぼるそうです!

その中でも、特にデイサービス系の事業所の割合が多いとの事です。

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◎介護事業所も経営が厳しいのは同じ

これらの介護事業者の厳しい経営状況も踏まえた結果、介護報酬が0.7%値上がりしてさらに半年間(4月~9月)は0.1%上乗せする結果となりました。

超高齢化社会の真っ只中の現在、介護関連の事業所の安定した経営は自分達の生活に直結してくる問題です。

うちのように父が施設に入所していたり、ご家庭で在宅介護をされてる方々にとっては利用している介護施設の状況がとても気になるところです。

なので、介護報酬が値上がりして介護事業者の経営が少しでも安定するのなら仕方ないのか。。と考えてしまいますね。

【では実際に施設利用はどのぐらい値上がりするの?】

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利用者やご家族で一番気になるのが、ここの所ですね!

正確な金額は、利用している施設やサービス等で違ってくると思います、うちの父の老健での例を挙げてみたいと思います。

◎直接的な値上がりではない?

介護報酬の支払いは、介護サービスの利用者が原則1割負担として支払うことになっています。それ以外の部分は、市区町村が負担することになります。

ということは、介護報酬の値上がりにより原則1割負担している利用者は、値上がり分の1割を負担することになるので、

実質0.08%の負担増!となります。

◎固定費は値上がりしていない

  • 居住費 ¥370/1日
  • 食費 ¥390/1日
  • 日用品費 ¥150/1日
  • 教養娯楽費 ¥150/1日

日々の生活に必要なこれらの費用は、値上がりしていませんでした

要介護4・第2段階の場合です、日用品・共用娯楽費等は施設等により異なります。

◎サービス利用料のみが値上がり

老健からの介護サービスの値上げのお知らせには、こまかなサービス内容の詳細と共に今回の値上がりで父が対象となる項目については☑が付いており、その部分が実質的に値上がりするようです。

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◎結局のところはどれぐらい上がるの?

父の老健からのお知らせにある、値上がり項目を30日換算で計算して合計したところ月額で¥2760(1割負担の場合)のサービス料金が上がるようです。

その他にも、新型コロナ対策分の上乗せや、他にもサービスの総計に対しての値上げ分もあるの、ここからもう少しは上がると思います。

➡ポイント!

この約¥3000(予想)の値上がりを、直接利用者がそのまま負担するわけではありません!

介護報酬が値上がりしたとしても、実際の利用者負担は原則1割となっています、

  • 訪問介護・デイサービスなら ➡ 数10円~数100円程度
  • 施設利用等なら ➡ 数100円~500円程度

と言われています。

「ここまでくるとちょっと安心しましたね!」

父の施設の場合だと、

月額で¥500ぐらい値上がりするのかな?と予想しています。

高くなったとしても¥1000も上がらないように思います。

【知っておくべき大事な事!】

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利用者目線ですと「1割負担か。。あんまり上がらなくて良かった。」と思いがちです。

けれど、世の中的にはそうではありません。

  • 残りの9割を負担するのは市区町村!
  • 財源は公費で50%、残りの50%は40歳以上の国民が支払っている介護保険料が当てられているのです!

まわりまわって自分達が負担している事になるんです。

➡ポイント!

介護報酬が上がるということは、今後40歳以上の国民が毎月支払っている介護保険料が値上がりする事が十分考えられるということです。

※40歳~64歳までの方は、国民健康保険と一緒に介護保険も徴収されています。

毎月の支払い額をチェックしたり、昨年と比べて上がってる?下がってる?など更新の時にきちんと確認した方が良いですね。 

昨年の父と母の介護保険料は下がっていました、次回の見直しの時には保険料の値上げも覚悟しておいた方がよいかもしれませんね。。

 【まとめ】

父の老健の場合は月額で¥500程度値上がりになりそうです!

昨年から現在までコロナ禍が続いています、少なからず影響を受けていない業種や業態はないと思います。

介護関連事業者もその例外ではないですよね、ただでさえ最前線で高齢者の方々の生活、生命を守ってくれています。

コロナ関連のニュースでも、高齢者施設・介護関連事業のコロナの影響や陽性者の情報は多いように思います。

そんな介護関連事業者のサービス利用料が値上がりするというのは、利用者目線で仕方ないことだと自分は感じています。

今回の値上げ以上に、値上がりしていたとしても納得しているでしょうし、今後もジワジワと利用料金が値上がりする覚悟はしています。

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月額¥500程度の値上がりとはいえ塵も積もればです、節約できるところは節約をして逆に節約の塵を積もらせる事が必要ですね。

家族に要介護者が居る場合には、介護サービス・介護関連事業者の安定した存続なしでは日常生活が成り立たない現実を身をもって感じています。

介護サービス料の値上げ共に、サービス自体の質の向上や職員・スタッフさん達の処遇の改善に繋がれと思います。

今回の情報は、父の入所している老健の施設を例に挙げています、少しでもご参考になれば幸いです。^^

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