みなさん、こんにちは。^^
「不適切に管理された生魚による、ヒスタミン食中毒(アレルギー反応)をご存じですか?」
➡赤身魚などを食べた直後に、口のまわりが赤くなったり蕁麻疹(じんましん)が出たことはありませんか?
それは、ヒスタミンによる食中毒(アレルギー反応)かもしれません!
これまでもこのブログでいろいろな食中毒に関する記事を取り上げてきました、ですがこのヒスタミンによる食中毒の事は知らなかったので記事にして勉強しようと思います!
【そもそもヒスタミンって何?】
ヒスタミンとは科学物質の一種です。
もともと人の一部の細胞には存在しているもので、花粉症などのアレルギー症状の原因物質として聞いた事がある方も居られるかと思います。
◎ヒスタミンで食中毒?
マグロやサバなどの赤身魚には、アミノ酸の一種であるヒスチジンが多く含まれています。
これらの食品にヒスタミンを生成する菌が付着すると、酵素の働きでヒスチジンがヒスタミンへと変わり、ある一定以上の濃度に蓄積されたヒスタミンを含む食品を食べると蕁麻疹(じんましん)などの症状が現れます。
- ヒスタミンは、菌が増えても見た目や匂いなどの変化がなく判別する事が難しいと言われています。
- 一度生成されてしまったヒスタミンは、加熱したり時間が経過しても減る事がありません。
【原因となる食品ってどんなもの?】
- マグロ、サバ、イワシ、サンマ、ブリ、アジなどの赤身魚やその加工食品(干物など)
- ワイン、チーズなども海外では報告されています
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【ヒスタミン食中毒の症状はどんなの?】
ヒスタミンを多く含む食品を食べた後、通常で30分~1時間ぐらいで症状がではじめます。
- 顔が赤くなる
- 蕁麻疹(じんましん)
- 頭痛
- 発熱
ですが、数時間程度でこれらの症状は治まると言われています。
口の中がピリピリと感じるような症状もでるようです。
症状が長引く場合や強く出てる場合は、お医者さんに相談するようにして下さい。
【ヒスタミン食中毒の予防ポイント!】
ヒスタミン食中毒を防ぐためには、食品のヒスタミンを増やさない事が需要になります!
➡ ヒスタミン産生菌を活発にさせない事が大事!
◎どうすれば良いの?
適切な温度管理の徹底が大事!
ヒスタミン産生菌は、海水中や人・動物の腸管内に存在することから、元から食品の鮮度に関わらず付着していることが考えられます。
- スーパー等で購入した赤身魚や加工食品などは、出来るだけ速やかに冷蔵庫か冷凍庫に入れて保管して下さい。
- 特に今の時期は常温で放置されている時間を短くするように気を付けて下さい。
【まとめ!】
- 保管状態の悪い赤身魚類を食べて、ヒスタミン食中毒を起こす事がある!
- 蕁麻疹・頭痛・発熱等の症状がでるが、比較的軽症!
- 購入した赤身魚等は速やかに冷蔵庫か冷凍庫で保管すること!
- できるだけ早いうちに食べましょう!
※ヒスタミンは熱に強く、一度生成されると加熱調理等をしても食中毒を防ぐ事が難しい。
※冷蔵の状態でも、ヒスタミンは生成されていきます。
※長期保管の場合は冷凍庫で保管し、冷蔵庫などで低温解凍するようにしましょう。
【あとがき】
これまでにも、カンピロバクター菌、寄生虫アニサキス、ウェルシュ菌の食中毒について記事にして勉強してきました。
今回、ヒスタミンという言葉自体は聞いた事がありましたが、それで食中毒が起こる事は知りませんでした。
割と身近な赤身魚ばかりで、保管・保存方法を間違うとヒスタミン食中毒を起こしてしまいそうですね。
俗にいう、「魚にあたる。」と言うやつでしょうか。
症状は、あまり重くならないようですけど、やはり生魚などはこれからの気温が高くなる時期、特に注意が必要だと思います。
今回の記事が、少しでもお役に立てればと思います。^^
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