皆さん、こんにちは。^^
今回は久しぶりとなる、在宅介護関連の記事になります。
ヤフーニュースで気になる記事があったので、そちらも参考にしつつ実体験も踏まえて皆さんに何か「気付き。」があればと思います。
こちらの記事では、きょうだい間で親の介護を巡るトラブルやそれぞれの親の介護に対しての認識などがアンケート式で発表されています。
アンケートは23歳以上の既婚者女性413人を対象にしています。
介護への意識の低さが目立ちますが、そこは20代、30代も含まれていることも大きく関係していると思います。
ご両親がお元気で健在な場合は、なかなか「親の介護の事。」なんて改めて考える機会も少ないと思いますから。
【うちの場合は母と2人で在宅介護16年間でした!】
ブログを始めてすぐの頃に、自分には姉が居てその姉は「16年間一切父の在宅介護には関わらなかった。」という内容の記事を書きました。
まだブログを始めて間もない事もあって、今読み返すと感情的な文章だったり読みずらい点も多いですね。笑
現実的に、当時記事に書いたような姉に対しての気持ちも今では少し変わってきています。
◎介護とはケースバイケースに尽きる!
これは家族の介護が始ってからこそ気付く大きなことだと思います。
- 介護する家族の性格や要介護度の問題
- 家族や兄弟の誰が主に介護をするかの問題
- 経済的な問題
これらは、ほんの一部だと思いますが1人の家族を在宅で介護するとなるそれはそれは大変な労力を必要とします。
理想的?なのは、家族・兄弟総出で負担を分け合い協力する事だとは思いますが・・
現実的にどうでしょう?可能ですか?
もし、これを読まれていてご兄弟が自分よりご両親の近くに住んで居ればお願いしたいと思いませんか?
遠方に住んで居たりする場合、仕事を休んで・家族を置いて・交通機関を使って頻繁に介護の手伝いをしに行けますか?
自分の家庭がある場合、それはなかなか難しいかも知れませんね。
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◎自分は独身で同居だった!
自分は父の家業(クリーニング店)を継いで実家に住んで居ました。
その流れもあって、父の介護をそのまま母と2人でスタートすることになりました。
今から18年程前のことなので、当時は今ほど介護に関しての法整備も制度もサービスも充実していませんでした。
今振り返っても、終わりのない先の見えない地獄の日々でした。
◎姉は父の介護にはノータッチ!
これも実体験の現実です。
姉は父と仲が悪かったせいもあり、20代前半で家を出てすぐに結婚していました。
結婚式もハワイでさっさと挙げてしまい、写真だけが送られてきました。
子供が小さい頃は、お盆や正月の他にも年に何回かうちに遊びにきていました。
けれど、その時も父の介護に関しての事は何一つする事はありませんでした。
母親からすると、させたくない?みたいなのがあったのかな、と今では思います。
実の親が要介護状態になっても、何かしてあげたいと思わないのかな?
何百回?何千回?と父の使用するポータブルトイレを洗ってきたのが、なぜ自分達だけだったのか?
ブログにも書いてますが、自分の本音も「父の介護はしたくない。」と言う気持ちが長くありました。
けれど、年月が進み介護の大変さが増してくると、そんな事は言ってる場合ではなくなり、日々の食事・洗濯・掃除・片付けと介護関連の作業で忙殺される毎日が延々と続きます。
自分と母は実家で店をしながらだったかこそ続けられてんでしょうね。
どこかに勤めていて、疲れて帰ってから父の介護となると恐らく16年間ももたなかったかもしれません。
もちろん、自分よりももっと大変でもっと長い間ご家族を在宅介護されてる方も居られると思いますが、うちは父が施設に入るか入らないかの16年目はもう何もかも限界の状態だったので。
◎父の介護が軌道にのる!
現在は、父の介護は家から車で5分ほどと恵まれた場所にある老健に入所しています。
基本的は、3ヵ月が限度と言われている老健にもう2年2ヵ月程入所されてもらっています。本当に助かっています。
この施設入所前から、終身の特養にはいくつも申請はしていますがなかなか順番はまわってきません。
現実問題、特養に入所できる日がほんとうに来るのか?とも思っています。
現在はコロナ禍もあって面会する事はできませんが、週1回洗濯物の受け渡しで施設には行っています。
費用面は月額約5万ほどで、資産・預貯金・国民年金全てなしの父が唯一加入してた個人年金(年約30万弱)と、姉からの仕送りで施設の費用はまかなえています。
今は、この体制をなんとか長く維持できればと思ってます。
【親御さんの介護の話をした事がありますか?】
お元気なうちからは、なかなかそう言う話はする機会もないですよね。
けれど、準備とは言わなくて大まかにでも話をする事はとても大事だと思っています。
実際介護がスタートしてしまうと、落ち着いて冷静に話会う機会がいうの難しくなってきてしまうからです。
- なんで俺だけが介護をする事に?
- 経済的な負担割合が不公平!
- 近くに住んでる兄弟が面倒をみればよい!
親の事とはいえ、兄弟・姉妹とはいえ、いざ家族の緊急事態になると自分の今までのライフスタイルや生活習慣を崩してまでも率先して介護に取り組めますか?
人はピンチや追い詰められた時こそ、それぞれの本音・人間性が丸裸になりますから。
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◎介護についての基礎知識だけでも今のうちから!
大介護時代の今では、うちの家族経験してきた当初よりも、必要で有益な情報で溢れかえっています。
相談に乗ってくれる場所も人も探せばいくらでも見つかるような気がします。
介護=在宅介護?
この考えも、固定観念で介護保険サービスを上手に使ってデイサービスに通所リハビリにヘルパーさんなどいろいろあります。
介護をする家族の負担をいかに少なくするかが、お互いにとっても介護生活を長く続けて行くコツになります。
自分達家族だけで不満や問題を抱え込んでしまったりすると、家族同士の衝突でどんどん疲弊していってしまいます。
うちの家族がそうでした、
- 父の介護は2人でやらないといけない!
- 仕事もきっちりやらないといけない、食べていけない!
- 自分達の事は2の次で、まずは介護の用事を済ませてから!
そんな事を十数年も続けていて、正常でいられるはずがないですね。
➡ ポイント!
大事なのは知識!介護に関しての知識!
家族の介護負担の軽減対策の最大の武器が知識だと断言します。
知っているか?知らないか?小さな内容の積み重ねで後々に大きく負担が変わってくると思います。
【あとがき】
今回は久しぶりの介護の記事になりました。
もともとこのブログは父の在宅介護の経験を伝えて、少しでも読んで頂いた方の為になればと始めたものです。
ですが、現在では父の介護も施設入所となり長引くコロナ禍で面会することもできないため、介護に関してあまり発信する情報が少なくなってしまいました。
長引くコロナ禍でうちのクリーニング店の経営状況もますます悪くなっていっています。
日々の情報を集めて給付金を申請したりコロナ禍での特例貸付を利用するなど、あれこれ対策をして何とかやっています。
けれど、悲観的ではありません、絶望もしてません、諦めてもいません。
貸付を受ける際に、社協の方と話た時に言ったことがあります。
「世の中は長過ぎるコロナ禍で本当に大変でうちの経営もギリギリです。」
「けれど自分は、父の長かった在宅介護の経験があるからこそ乗り切れる自信があります。」
「パンデミックと介護負担で本質的には違いますが、精神的な限界・経済的な限界・肉体的な限界を何度も経験してきてます。」
比較するものじゃないかもしれませんが、コロナ禍の自粛も感染症予防対策も、
「コロナ禍疲れ?自粛疲れ?もう我慢の限界?そろそろ遊びたい?」
「は?」
という感じです。
言いたかった事が上手く伝わってるか解りませんが、今の状況は自分にとって最悪だと安易に思いません。
これから良くなるのか?悪くなるのか?それは誰にも解らない、だからこそ今日1日全力でやりきる、出来る事をやる、出来ないことは出来ない。
そう思えるようになったのも、やっぱり介護の経験からなのかな?なんて思います。
今は、自分が健康で母は高齢で心臓に疾患があるものの比較的元気、父は施設に入所中。
「これが現時点でパーフェクトな状態!」
なんだと思います。
人は幸せに「なりたい。」「なる。」為に試行錯誤を繰り返します、
自分が見つけたのは幸せに「気付く。」でした。
それには長い年月と人生経験値が必要でした。
けれど、今日も大切な友人に話しました、
「日々淡々と過ぎていく平凡な1日が、すごい充実してて幸せやねん。」
それは、お金・家・車・物・仕事・人間関係に大きく関係するものではなくて、自分の心のもちよう1つだけなんじゃないか?
だらだらと長い記事を最後まで読んで頂いてありがとうございました。
これを読んで頂いた方々が、今の幸せに少しでも気付いて頂ければと思います。^^
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