皆さん、こんにちは。^^
今日は自分も商売をしていると言う視点で、残念な思いをしたことを取り上げてみたいと思います。
【昔ながらのお豆腐屋さんの話し!】
うちの店からすぐの所に昔ながらの商店街があります。
そこに昔ながらのお豆腐屋さんがあって、うちの親と同世代ぐらいご夫婦が経営されてました。
よくそこでお豆腐を買っていました。
やっぱりスーパーの店頭で並んでいるお豆腐と違って、食感もしっかりとしていて味も濃くてすごく美味しいんです。
豆の風味をスゴク感じるというか。
ただ・・
「そこのおばちゃんの愛想の無さがスゴイこと!」笑
お客さんに教えてもらって行き始めましたが、不愛想なのは聞いてました。
でも、「お豆腐は美味しいよ。」と勧められていたので。
暫く通うようになってから、おばちゃんが顔を覚えてくれるようになりました。
- 世間話をするようになったり
- 出来立て熱々の豆乳をサービスで飲ませてくれたり
- 夕方に買いに行くと、売れ残ってる豆腐や厚揚げをサービスでどっさりくれたり
- 代金が端数になると、いつもおまけしてくれたり
馴染みになると、普通の優しいおばちゃんでした。^^
けれどうちのお客さんにも、豆腐屋の存在は知っているけどやっぱり不愛想なので買わないと言う人もいました。笑
◎ご主人が病気になって休業に・・
ある日お豆腐を買いに行くと、定休日じゃないのに店が閉まってました。
店頭には、張り紙がしてあり「店主が病気の為しばらく休業します。」と書いてありました。
その張り紙には、おじさんへのメッセージがたくさん書き込まれてました。
いつしかメッセージボードのようなものが設置されて、お客さんからのメッセージがどんどん書き込まれていました。
- 早く元気になってよ!
- いつもの美味しいお豆腐が食べたいよ!
- ここのお店の大ファンです!
普通お店の張り紙にお客さんからメッセージが書かれるなんて、なかなかないですよね?
それだけここのお豆腐屋さんは、お客さんに愛されてたんだと思います。
おばちゃんの不愛想も愛嬌のうちかな?笑
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◎お店が再開されることに!
お店が休業になってから数か月ぐらい経った頃、営業が再開される事を知りました。
残念ながら、ご主人のおじさんはご病気で亡くなってしまわれたそうです。
代わりに息子さんが後を継ぎ、豆腐を作ることになったそうです。
営業が再開されてから、何度かお豆腐を買いに行きました。
当たり前の事ですが、先代のおじさんが作っていた豆腐の方が美味しいです。
いつかは美味しくなるはず!と思って何度か買ってましたが、ある日行くのを止めました。
◎買うの止めた理由!
ただ、美味しくないから買うのを止めたんじゃないです。
- 味が落ちたうえにサイズも小さくなって値上がりした
- ビニール袋有料化になって、ビニールに入れてもらえなくなった
- 渡される商品がいつもびちゃびちゃ
自分も商売をしているから、サービスの不満足に過剰に反応してしまってるかもしれませんね?笑
もちろん、お豆腐屋さんには考えがあってお店の方針なんて人それぞれですから。
新商品や売り方も大事かもしれない、でも豆腐屋は豆腐が美味しくないと・・偉そうにすみません。
ただ商売って物やサービスを提供してその対価としてお金をもらうだけじゃないですよね?
「この商品このサービスを提供して本当にお客さんが喜んでくれるかな?」
ここが全く感じれなかったので、買うのを止めました。
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◎個人で商売をする難しさ!
自分も父の代から店を継ぎ、最初の頃はお客さんから技術が無い事をボロカスに文句を言われてました。
まだ若かった上に、接客や会話も下手、技術も未熟、商売の事なんて何もわかってませんでした。
「クリーニングなんて綺麗にしたらええんやろ!」
ぐらいに思ってましたから。
でも全然違ってました、商売する、お客さんからお金をもらうって本当に大変な事。
自分が綺麗にした!上手にできてる!と思ってもお客さんからNGがでればそれはダメだったんです。
【あとがき】
あれからずいぶんと経っているの、お豆腐屋さんもいろいろと改善されてるかもしれませんね。
でも、先日親戚がそこでお豆腐買ったら、
「びしょびしょのまま豆腐渡された!もう行かん!」
って怒ってました。笑
まだそんなことやっとるんかーい!
これからの時代は、どんな商売がどんな方法で生き残れるか本当に難しくなってくると思います。
うちの店もは極小規模の商店です、
- 大手やチェーン店のように価格競争では生き残れません
- 販促活動や営業での勧誘もしません
- セールや値引きも一切ありません
でもこれが昔から父の代からのやり方です。
- 料金は高いけど、丁寧な仕事で綺麗になるよ!
- 無理な納期でもなんとかしてくれるよ!
- 営業時間外でも、配達してくれるよ!
- ご高齢のお客さんの所では、簡単なお手伝いもしますよ!
コロナ禍で売上はこの2年ほど激減したままです、去年の確定申告は歴代で一番売上が低かったです。
ですが、この3月末~4月にかけてようやく衣替えの品物が出始めました。
いつものお得意様が戻ってきてくれています。
この20年クリーニング屋をやってきて思う商売の本質とは、商品やサービスを提供するその先にある信用をどれだけ得れるかなんだなと思いました。
信用があれば、お客様はきっともどってきてくれる復活できる。
「あそこのクリーニング屋に出せば安心、綺麗になって戻ってくる。」
これが一番嬉しい言葉です。^^
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