皆さん、こんにちは。^^
「TOM FORDと言うブランドをご存じですか?」
【TOM FORDってどんなブランド?】
TOM FORDはアメリカのラグジュアリーブランドです。
メンズ、ウィメンズの両展開で、スーツからカジュアルな服まであります。
サングラスなどのアイウェア、コスメ関連と幅広く展開しています。
要するに、セレブ御用達のハイブランドって事ですね!
【TOM FORDのシャツがクリーニングに出た!】
数年前に、このTOM FORD(トム・フォード)のYシャツがクリーニングで出た事があります。
お客様が、パーティーか何か来て行かれて前身頃に赤ワインをこぼしてしまい、なかなかの広範囲で重症のシミ抜き作業でした。。
最近はお付き合いがなくなってしまいましたが、そのお客様は当時一般的なYシャツを普段から着られてました。スーツはハイブランドの物が多かったです。
このYシャツをクリーニング出して頂く際に、
「このシャツ、ビックリするぐらい高かったから、ほんまに気を付けて洗ってや!」
と、念押しされてました。
その時まで、勉強不足でTOM FORDのブランドの存在すら知らなかったので、店に戻り取り扱いの注意が無いなど調べてました・・
オフィシャルのHPの値段をみると、
ご、ご、「$595!?」日本円で6万強ぐらい。。
ドレスシャツは$1000ぐらいしてました、生涯自分が着る事は無い世界です。笑
海外の直営店で購入されたとの事なので、恐らく同等なんだと思います。
注意の念押しの意味が解ったのと同時に、
「洗うのも染み抜きも、めっちゃ緊張するやんか!」
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【クリーニングの対策】
- 当然他の物とは別けて、これ1点のみ洗いました。
- 赤ワインの染みも、薬品の濃度とかける温度を注意しながら慎重に時間をかけて少しずつ。
- 機械洗いはせずに、襟周り・袖口をブラシで予洗いした後、つけ置き+手洗い。
- Yシャツ自体の作りや縫製も少し特殊でした、アイロン仕上げも急いで仕上げずに丁寧且つ慎重に作業。
◎時間と神経を大量の消費して、無事に染み抜き完了➡洗いの工程➡アイロン仕上げまで上手く行きました!※実際の仕上がり写真。
それ以降、このシャツが5~6回ほど出して頂きました。
毎回、神経を擦り減らしての作業でしたが良い品物を触れる機会でしたし、為になる経験で勉強になりました。
【Yシャツのクリーニングって売り上げ的にどう?】
他所の事は解りませんが、うちの店ではYシャツの利益率は一番といって良いほど低いです。
- 汚れ取り・シミ取りの手間。
- お湯洗いする為のコスト。
- しっかり汚れを落とす為の洗剤や添加剤。
- 手仕上げなので、手間と時間がすごくかかる。
ものすごく手間がかかるうえに、料金が安い!
けれど、クリーニング店の判断基準のひとつにYシャツの仕上げがあると思っています。手間暇がかかり、利益率も低い仕事ですが職人の腕の見せ所がYシャツの仕上げである事も間違いないです。
「とりあえずYシャツを出してみて、綺麗だったらスーツもお願いしよう。」
そう繋がっていく為にも、Yシャツのクリーニングこそ手を抜けないんですね。
「皆さんも、お気に入りのシャツやブラウスがあれば、お近くの小さなクリーニング店に出すと、店の技術力の判断基準になったり、今までとは違う綺麗な仕上がりで戻ってくるかもしれませんよ!」
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