在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

ヤングケアラー問題【全国調査が子供に直接聞き取りに!】

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皆さん、こんにちは。^^

「ヤングケアラー全国調査が、学校への聞き取りから生徒・児童本人への調査へと方針転換!」

今年の12月頃から、厚生労働省がヤングケアラー問題について本格的に調査を始めると言う記事を書きました。 

当初は、教育機関を通じての調査(学校単位)という事でしたが、

「学校自体がヤングケアラーの存在や状況は把握しきれてない。」

という指摘を受けて、子供本人への調査が必要と方針転換するようです! 

また少し良い方向に進展がありました。

【なぜ学校では気付かれにくいのか?】

  • 周囲への無理解からくる諦め感
  • デリケートな思春期の恥ずかしいと思う気持ち
  • 本心を打ち明けられる先生や友達が居ない

同調圧力の鬼たち(大人も子供も)が山ほど居るような、小・中・高校での生活環境で、日々とてつもなく大変な家族の介護をしながらが、学校生活を平穏に過ごすのはなかなか難しいと思います・・。

大人なら助けを求める方が楽になると解りますが、子供心なら助けを求めない方が楽という選択肢もありえます。

  • 現状が普通だと思っている
  • ほっといて欲しい
  • 周囲に知られたくない
  • 助けを求める相手がいない
  • どうして良いか解らない

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助けてもらえる事を知らない人も当然多く居ると思うので、今回のような調査で少しで支援の手がヤングケアラーの方々へ届く事を願っています。

自分も小学5年生の頃に父がくも膜下出血で言語障害・右半身麻痺となり重度障害者となりました。

当時、父に障害がある事は先生や友達にも言いたくなかったのでよく解ります。

かと言って、先生や友達が必要以上に気を使ってくれたり介入されるのも子供の気持ちとしては嬉しくないようなとても複雑な心境もあります。

◎今回の聞き取り調査変更点(予定)

  • 学校への聞き取り ➡ 生徒・児童への直接アンケート
  • 学校から生徒・児童への調査の趣旨や内容を丁寧に説明する

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【全国調査への心配な点・・】

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12月に全国調査が開始される事は間違いないようです、調査対象を学校単位から生徒・児童個人に対して慎重に行われるなど、少しずつですが良い方向に進んでるように思います。

気になる点は、実際に学校でホームルームや調査が行われてヤングケアラーの人達が本心でアンケートや調査に応えて助けを求める環境であるのかが気になります。

アンケート・調査の際には、個人のプライバシーや情報漏洩のないような万全と対策と、学校や先生達の

「ヤングケアラーの問題は、とてもデリケートで難しい問題。

と言う理解がある事を願います。

アンケート・調査にあたっても、学校側の十分な時間の確保や解り易く丁寧な説明で、ヤングケアラー問題に関わりのない生徒にも趣旨が心に届くような説明がとても重要だと思います。

アンケート用紙に、「家庭内介護の厳しい状況を紙に書いて提出する。」と言う作業そのものが苦痛や負担となる生徒・児童も当然居ると思います。

そもそも自分がヤングケアラーだと言う認識が無い人も居るはずです。

問題山積は皆が周知の事実です、けれどまずは始めの第1歩が12月に始まるという事は嬉しく思います。

【あとがき】

初めてヤングケアラー問題の記事を書いてから、この2ヵ月程で「ヤングケアラー」と言う言葉自体をよく見聞きするようになりました。

「ヤングケアラー」と言う言葉自体を、またカタカナで新しい呼び方作って、言葉だけが独り歩きする・・と言われる方も居られます。

けれど、世間がこの問題を知るきっかけ・関心を持つきっかけになっているの間違いないと思います。

12月の調査の結果は、今年度中に報告される予定となっています。

その結果が全てでは無いですし、新たな課題はきっと山ほど出てくるはずです。

ヤングケアラー問題への取り組みはまだ始まったばかりです、調査や支援が積極的に継続されますように。

これからもヤングケアラー問題の事を取り上げて、少しで多くの人に知ってもらい考えてもらえれるきっかけとなればと思います。

※他にもヤングケアラー問題の記事がありますので、宜しければご覧下さい。 

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