皆さん、こんにちは。^^
「神戸市が全国に先駆けて、ヤングケアラー問題を支援する担当部署を設置する事になりました!」
久し振りのヤングケアラー問題の記事になります。
このブログでは、以前からヤングケアラー問題について記事で取り上げてきました。
初めてヤングケアラーと言う言葉を知って記事にして頃は、まだまだ世間的には認知度も低くメディア等でも取り上げられる事は少なったと思います。
現在では、ニュースでもヤングケアラーと言う言葉を耳にするようになりましたし、政府や全国の自治体としても、この問題への取り組みが報じられています。
【おさらい:ヤングケアラーって?】
ヤングケアラーとは、祖父母や両親や兄弟が慢性的な病気等で看病が必要な場合や障害等があったり、精神的な面での問題を抱える家族の世話をしている、子供や若者世代の事言います。
以前では、18歳未満と言うところで区切りされがちでしたが、ここ最近では20代であっても30代前半であってもヤングケアラーと呼ばれる事もあるようです。
自分自身も小学5年生の頃に、父親がくも膜下出血で倒れて以来もう40年程「介護」と言う言葉と向き合ってきました。
父がほぼ寝たきりとなってからの16年間の在宅介護は、自分の人生の3分の1を消費していました。
ヤングケアラー問題だけに限らず、すでに現実化している超高齢化社会のこれからの暮らしでは「介護」と言う言葉切っても切れなくなっています。
このブログでは、少しでも早くご家族がお元気なうちに介護に関しての事を知ってもらえればと思い始めたものです。
【神戸市はヤングケアラー問題に積極的!】
昨年の11月頃に、神戸市が支援部署の本格設置を検討している事が発表されていました。
今年に入って神戸市は、ヤングケアラー問題に関しての支援部署の設置が決定したようです。
- 来月にも「子供・若者ケアラー(ヤングケラー)」の支援部署を設置。
- 6月には相談窓口も設置される予定です。
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【大阪市でもヤングケアラーの実態調査が開始が検討中!】
大阪府全体では、2018年頃にも府内の約5000人の高校生を対象にアンケート調査を実施しています。
これらの調査は、ほんの氷山の一角のようなものだと思います。
高校生に限らず小中学校や18歳~30歳以上も含めて、もっともっとケアラー、ヤングケアラーについての本格的な調査が行われるよういなればと思います。
残念ながら、豊中市では調べてみたところ本格的なヤングケアラー問題の取り組みはまだまだ始まっていないようです。
【菅首相もヤングケアラー問題について言及!】
菅首相が、3月8日の参議院予算委員会でヤングケアラー問題に関しての支援についてしっかりと取り組むと表明しました!
菅首相がヤングケアラー問題に関しての言及をしたのは、これが初めてです。
3月中にも、厚生労働省と文部科学省によるプロジェクトチームにり、ヤングケアラー問題に関しての具体策を議論されるとの事です。
- 家庭内のデリケートな問題である事が多く、問題が表面化しずらい
- ヤングケアラーや家族に、支援が必要だと言う自覚がない
子供や若い世代の方々が、介護という大人でも簡単には出来ない事を背負って日々生活しています。
そんな介護の現実から少し解放される方法が見つかって、政策として実行される日が1日も早く来る事を願っています。
【あとがき】
初めてヤングケアラーの記事を取り上げてから、約半年程で国や自治体の取り組みが大きく進んだように思います。
当然、最前線で活動されている支援団体等が方々の働きかけがあっての事だと思います。
支援や相談などの動きが本格的に始動したからといって、この問題が急展開で解決するわけではありません。
問題の末端、日々介護を淡々と続けているヤングケアラーの方々のところへ実際に支援が届くまでには、まだまだ時間がかかりそうです。
けれど少しずつ、少しずつ進んでいると思います。
これからも、世の中・社会全体で
- 自分の人生を犠牲にして、家族・兄弟をケアや介護している人がいることを知る
- 「ヤングケアラー」という言葉をきっかけにして、この問題の難しさを知る
- 支援活動等の存在を、ケアラーの方々に知らせる事ができる
自分には関係ない?
自分には何もできない?
そう思わずに、まずはヤングケアラーと言う言葉を知って、この問題の事を少しでも考えて頂ければと思います。
「ヤングケアラー」と言う言葉・文字自体に、拒否反応や不快感を示す方もおられるようです、けれど問題を知るきっかけになるのなら、それで十分役割は果たしてるのかなと思います。
自分のすぐ身近にもヤングケアラーの方が居るかもしれません、その事を知った時に少しでも知識があれば何かしら手助けができると思います。
これからも、この問題が各所で多く取り上げられて、どんどん支援や活動が広がれば良いなと思います。
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