皆さん、こんにちは。^^
「神戸市が全国に先駆けて、ヤングケアラー問題に対しての支援策検討プロジェクトチームを発足するようです!」
これまでにも何度かヤングケアラー問題に関しての記事を書いてきました。
テレビやネット等でも、度々「ヤングケアラー」と言う言葉を取り上げて10代~20代、30代も含めての若い世代の人達が、身体の障害や高齢で介護が必要な家族を介護している状況を伝えるようになりました。
【厚生労働省も12月頃には調査を開始する予定!】
以前に厚労省が、このヤングケアラー問題に関しての調査を教育現場を通じてという形で実施する予定という事です。
10月に発表されたニュースで、まだ調査は開始されていませんね。
教育現場を通じてと言う線引きがあるので、調査に漏れてしまう世帯も出て来るのではないかが心配です。
学生以外でもヤングケアラーは当然存在していると思います。
けれど、調査はやらないよりは当然調やる方が良いと思いますし、その結果新たに出て来る問題を深堀する形で、どんどんこのヤングケアラー問題が世に知れ渡り、認知度が増えて、社会全体・地域全体で助け合う形が進む事を願っています。
【神戸市が先駆けてプロジェクトチーム発足へ!】
西日本でも有数の都市「神戸市」が名乗りを上げて取り組むと言うニュース、個人的にとても嬉しく思っています。
大都市で知名度もある神戸市が積極的にヤングケアラー問題に取り組んで、調査やその実績を公表してくれる事によって、他の自治体や都市も見習うようにしてどんどん全国的にこの問題への認識等が広がって欲しいものです。
神戸市の久本善造市長は11日、通学や仕事をしながら家族の介護・世話をする子供、いわゆる「ヤングケアラー」の支援を検討するプロジェクトチームを発足させると発表した。
今年中に方向性を決め、2021年度予算に反映させる方針。
プロジェクトチームは福祉局・健康局・企画整備局・市教育委員会の担当者で構成され、ヤングケアラー支援に取り組む団体や専門カ家の助言も求める。
※毎日新聞 2020年11月11日より引用
この新聞記事を読む限りでは、先の厚生労働省の全国調査よりも、さらに具体的で希望の持てる内容だと思います!
全国的な取り組みもそうですが、神戸市のヤングケアラー問題についても、これから随時取り上げていきたいと思います。
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【なぜ神戸市が全国に先駆けて手を挙げたのか?】
10月末にあった裁判の判決のニュースが大きなきっかけではないでしょうか。
◎在宅介護の見えにくい現実
10月の末頃に、とてもショッキングなニュースが飛び込んできました。
昨年10月に神戸市で起きた事件に関して、幼稚園の先生をされていた女性(22歳)が、同居する90代のおばあちゃんを〇害し、執行猶予の判決を受けたというものでした。
事件事態は2019年の10月頃の事です。
◎なぜ事件に・・?
家族からは、おばあちゃんの介護を1人で任されていたようで、「介護で寝る暇も無く限界だった。」仕事と介護の両立に苦しんだ末の事だったそうです。
この女性の家庭環境・家族構成は複雑で、なかなか他人が立ち入れるようなものではありません。
もちろん、おばあちゃんを〇害してしまう事は、断じて許される事ではありませんが・・長年親を介護してきた自分が率直に思う事は、
「自分も親に対して同じ事を考えた事がある、16年間で数えきれない程。」
恐らく、これは実際に介護を経験した方にしか伝わらないと思いますし、他人には理解してもらえるとも思いません。
「人を介護する。」と言う事への、介護者へ負担や影響力はものすごい大きさです。
この方は若いですし、精神的な面で限界が5ヵ月程できてしまったようです。
◎周りの大人は何してたのか?
22歳と言えば、成人はしているもののまだまだ若い世代ですし、90代のおばあちゃん(要介護度4、認知症)を若い女性1人で介護するなんて、精神的・肉体的に到底出来るとは思いません。
複雑な家庭環境とは言え・・「身近な大人(親族)ですら介護に関わってくれない。」これが在宅介護のリアルな現場なんです。
◎このニュースの詳細
このニュースの事は、先日の裁判の記事で知りました。
昨年の事件当時はまだブログも初めておらず、このように自分で深堀してニュースを取り上げる事もしていませんでした。
詳細が毎日新聞で取り上げれています、事件の事・家族関係・女性の生い立ちなども掲載されています。
是非読んで頂きたいですニュースですし、現実の介護現場の氷山の一角として知って頂きたいです。
裁判に関しての実の親や親族のコメント等・・現実の事?と疑いたくなりますし、他人事とは言え泣きたくなります。
【あとがき】
このブログを始めたきっかけが、父の長い在宅介護が終わった事がきっかけでした。
現在、父は老健に入所中で希望する特養の空きを待つ状態が続いています。
人生の3分の1を費やした父の介護ですが、振り返れば小学5年生の頃に父がくも膜下出血で倒れて仕事が出来るまで回復したとは言え、すでに当時から”介護”は始まってたのかもしれません。
あれだけ父の事が嫌で嫌で憎くて憎くてたまらなかったはずですが、今ではコロナ禍で終息して面会できる日を待っているような心情です。いろいろ複雑な気持ちはありますが。
明るみに出たこの悲しい事件の事、神戸市が本格的にヤングケアラー問題に取り組みを始めてくれる事を少しで多くの人に知ってもらいたいと思い記事にしました。
※あわせてヤングケアラー関連の他の記事がありますので、宜しければご覧ください。
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