在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

在宅介護【お客様のターミナルケアのお手伝が終了しました。】

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皆さん、こんにちは。

先日、長い間お世話になってきたお客様のターミナルケアをお手伝いしているという記事を書きました。 

【看取ることができました】 

7日(金)もいつものように午後3時頃に仕事を済ませて、家からすぐのお客様のマンションまで行きました。

当日の朝は、食事も少しでしたが食べれてようでしたが、夜7時前頃が容態が急変しました。
当日は妹さんと自分、あともう一人女性の方でお手伝いや介護をしていました。

「様子がおかしい!」と声が聞こえたので、ベッドに駆けつけると呼吸している様子がなく、唇と指先は紫色になっていました。

その時点で、もう自分達に出来る事は手を握って声を掛けるぐらいの事しかできませんでした。

すぐにかかりつけ医の先生に連絡をしたところ、まずすぐに動ける看護師さんが来てくれました。

その後、看護師さんから連絡を受けて先生が到着して死亡確認をされました。

すでに、複数の持病が悪くなっていたこと、心肺機能がかなり弱っていたこと、高齢であることなどを説明されていました。

【お通夜~葬儀】

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このお客様のご主人の時も、亡くなられる当日にお伺いしていました。

ご主人の場合は、自分が帰宅して深夜に救急搬送されて病院で亡くなられました。

昨年10月の事で、死因が肺炎(後で誤嚥性(ごえんせい)肺炎と判る)とういう事で、コロナか真っただ中と言うこともあり、それはいろいろと大変なこともありました。

今回の奥様のお通夜~葬儀も、ご主人と同じスタイルでやって欲しいと希望されていました。

  • 無宗教、お坊さん等なし
  • お焼香なし
  • 奥様の好きな音楽をかける
  • 生花でいっぱいにしてほしい

など、ご希望通りに葬儀を終える事ができました。

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◎初めて湯灌(ゆかん)を経験する

湯灌(ゆかん)とは:葬儀の前に、亡くなられた方の身体を綺麗する作業です。

自分は身近な親族が亡くなったことがなく、葬儀自体にほとんど知識がありませんでした。

今回は親族ではないものの、ほぼ全ての工程に参加させて頂いてます。

目の前で、浴槽のような場所でタオルをかけられて、全身を丁寧に丁寧にスポンジのようなもので洗われていました。

足の指先の隙間や手のひらも、念入りに洗われてました。

同席された方の話で、便宜的に「ささっと。」身体拭いて済ます場合もあるそうなので、こんなに丁寧に身体を洗うのは珍しいそうです。

良い納棺師(のうかんし)の方に担当して頂いて、皆喜んでいました。

◎3度目の火葬場

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今回で、市内の同じ火葬場に行くのは3度目になりました。

1度目は37歳で急死してしまった親友。

2度目は、今回のお客様のご主人

3度目が、今回の奥様。

3度行った事があるので、骨上げも3度しています。

何日か前までは一緒に居た人が、焼かれて骨になってしまうと・・

なかなか気持ちの整理がつかないんですよね、自分は涙も出ません。

それぞれの立場で感情も違ってくると思います。

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【その日のうちに納骨まで済ませる】

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骨上げが終わると、その足ですぐに車で1時間ほどの場所にあるメモリアルパークへと向かいました。

ご主人と奥様のご希望通り、1年程お骨を預かって頂いてその後は合同法要をしてもらいます。

大きなをお墓など必要ないと、よくおっしゃってました。

コロナ禍で、皆で集まれる機会がなかなか難しい事もあって、今回は一気に納骨まで済ましてしまう事になりました。

【あとがき】

自分が、今のクリーニングの仕事を始めて約20年。

その当初から、本当にお世話になってきました。

時には厳しく(最初の数年はめちゃくちゃ厳しく)、時には優しく。

ここ数年は、本当に息子のように可愛がってくれたように思います。

以前にも店の営業車を買ってあげると言われましたが、それはお断りしました。

なぜ車を買ってくれると言ったかというと、自分達がスーパーや食事で出かける際の送り迎えの車が軽商用車では

乗りにくい!しんどい!揺れる!

という事でした。笑
今では懐かしい思い出です、大きい車で近所の狭い道路を配達するのは無理ですから。。

亡くなられる、10日程前かな?まだ携帯で話しが出来るぐらいの体調の頃、お電話したときに「今まで本当にありがとう、感謝してます。もうゆっくりしてね、ありがとう。」と言われました。

「ゆっくりしてね。」とは言われた事が無かったけれど、奥様はもう覚悟されてたんでしょうね。それが最後の会話だったように思います。

亡くなられるまでの1週間ほどは、もう会話もほとんど出来ない状態でした。

今回の経験、お客様と知り合ってからご夫婦が亡くなられるまでの約20年は、自分の人生でとても大切で貴重な経験となりました。

  • 仕事
  • 人脈
  • 社会勉強
  • 大人のマナー
  • 美味しい食事
  • ターミナルケア

もう2度と無いであろう事も多いですが、振り返ってみてとても大切な20年間となりました。

本当にお世話になりました、ご夫婦揃って安らかにお眠りください。

今まで、ありがとうございました。^^

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