皆さん、こんにちは。^^
今日はお気に入りの洋服にシミが付いてしまった時の対処方法をお話したいと思います。
ただ今回は「このシミの場合はこうすればご家庭でも落ちますよ!」というようなライフハック的なものではありません。
大事な洋服にシミが付いてしまった時の、そもそもの考え方だったりNG行動みたいなものがお知らせできればと思います。
【制服のスカートにアクリル絵の具がぁぁ!】
このスカートは昨日の夕方に持ち込まれた物です。
いつもご主人のスーツやスラックスのみをうちに出してくれているお客様です。
- Yシャツは奥さんが洗ってアイロンかけられてるのかな?
- もしくはYシャツは他所のお店に出されてるのかな?
細かい事はおいておきます。笑
高校生の娘さんが、文化祭の準備中にあやまってアクリル絵の具を浴びてしまったそうです。。
これスカートの後ろ側の写真なんですけど、まぁ写ってない箇所にも結構飛び散ってるんですよね。
とにかく早い方が良いと思い、娘さんが帰宅して着替えてすぐに奥さんが店へ持ってきてくれました。
※表地はウール100%、裏地はポリエステル100%、基本的には水洗い不可
➡ポイント!
クリーニングに出すなら、なるべく早い方がシミや汚れが落ちやすいです!
うちのような個人店のクリーニング店の場合は、お預かりしてすぐに下処理をしたり作業にかかる事ができます。
恐らくアクリル絵の具類だと思ったので、なるべく早い方が良いと思い昨日のうちにシミ取り作業を開始しました。
広告
ぜんぜん絵の具取れへんやないかーい!汗
お店や職人さんによっても使う薬品や道具、染み抜き方法もそれぞれ違うと思います。
うちでもペンキや絵の具関連の染料の汚れ等はあまり自信がありません。。
今回のように薄く広くアクリル絵の具が飛び散ってしまった場合・・
実は白い小さな点々を1つずつ落としていく感じで作業をしていきます。
その小さな1つの絵の具を取るのに時間かかるんです・・
気が遠くなるぅ~!
なんですが、時間をかけてゆっくり丁寧にやっていけばいずれ終わるんです。
いつかは終わる。
結局昨日は、夜の10時ぐらいまでかかって、少しずつシミ取り作業をしていました。
※普段は夜8時半には寝ています・・
もちろん次の日に作業すれば良い事なんですけどね。。
性格的に早くにやりたかっただけです。笑
◎出来栄えは・・!?
きたぁー!
と言うわけで、なんとか着て頂けるぐらいにはアクリル絵の具は取れました。
でも・・写真では解らないぐらいの極小さな白い点が数か所残ってるんです。(職人目線)
生地へのダメージ等を考慮して、今回はここでストップしました。
普段の学校生活では、恐らく気にならない程度だと思います。
後は明日アイロン仕上げをして、少し色補正のスプレーを吹き付けて完了です。
◎絵の具の付いたカーディガンも出てた!
実はこのスカートと一緒に、カーディガンもクリーニングに出ていました。
アクリル絵の具の被害はスカート程ではなかったんですが、両袖と前後に絵の具がしっかり飛び散ってました。。
このカーディガンはさすがに昨日のうちに作業にとりかかれず、今朝早起きして同じ染み取り作業をしていました。
こちらも時間はかかりましたが、無事に綺麗にアクリル絵の具を落とす事ができました。
※綿100%。水洗い可
広告
【クリーニング店からのお願い!】
これはうちの店でお客様にお願いしているいくつかの事項です。
他店とは違うこともありますのでご了承ください。
- 染みや汚れが付いたら、なるべく早くにお店に持ち込む!
- 不確かな知識で、家でいろいろ試してみないこと!
- 何のシミが付いたか解ると、処理がスムーズになり助かります!
皆さんもなんとなくお解りかと思いますが、古くなった染みや汚れはクリーニングに出しても落ちない事が多いです。
- シーズンが終わってあまり着てないので、クリーニング出さずしまった。
- ➡翌シーズン出してみると、所々にシミや汚れが浮き出てきてる!
- 「たしかこのシミ・・中性洗剤で落ちるってTVで言ってたよね?」
- ➡シミに適した洗剤や薬品を選ばないとかえって染みが落ちにくくなる事も!
- 食べこぼしシミ?泥はね汚れ?ボールペンなら水性?油性?
- ➡少しでもシミや汚れの情報をお店に伝えて頂くととても助かります。
【あとがき】
今回はスカートに付いたアクリル絵の具を例に取り上げてみました。
ここ数年、テレビやネットでも家庭での洗濯方法関連の情報がとても簡単に手に入るようになりました。
とくYouTubeの場合ですと、動画を見ながら挑戦できるので自分でやってみたくなる気持ちも解ります。
けれどクリーニング店からしますと、
「家でいろいろ試して洗濯したんですけど落ちなかった。」
これが一番染み落としにくくなるやつやから!
さらになかなか染みや汚れが落ちないとなると、どうしても生地をモミモミしたりゴシゴシしがちです。笑
生地に無理な力がかかり取れないシワができたり、白っぽくなってしまったりします。
結論!
- 家でやってみるなら、ダメ元覚悟でとことんシミと闘うこと!
- クリーニングに出すなら、何も触らないでとにかく早くお店に持っていくこと!
と、こんなところかなと思います。
今回のアクリル絵の具の汚れは比較的上手くいきましたが、クリーニング店も万能ではありません。
無理な場合はお断りする事も当然ありますし、料金などもしっかり了承を頂いてからの作業となります。
今回の記事が少しでも、日々の洗濯やクリーニングの参考になればと思います。^^
?