皆さん、こんにちは。^^
これまでにも、うちに来て頂いてるお客様の話をいくつかしてきました。
お客様シリーズはとくに多くの方に見て頂けてるように思います!
宜しければ⇩こちら⇩の記事もご覧下さい。
当然どんな仕事をしていても、良いお客様やそうでないお客様が居られます。
というわけで、今回はそうでない方の手強いお客様のお話をしたいと思います。
【年に1回ぐらいのペースで難題を持ち込む方!】
年に1~2回のペースでご来店されます。
インパクトがあるので、名前と顔は覚えています。(失礼)
50代前後の女性の方で、いつも染みや汚れが限界ギリギリぐらいまでいってしまってるお洋服を持ち込まれます。
染み・汚れ・変色は、通常の物ではなく、数年かそれ以上経過している事が多いです。
残念ながら、うちのスキルでは歯が立たないものも多いのでお断りする品物もあります。
「経年劣化が激しいので染みや汚れが綺麗に落ちないと思いますが・・」
とご了承を頂いてからクリーニングしています。
前回は、婦人礼服を3点持ち込まれました。
3点ともが全体的に白カビが付着していました。
マンションにお住まいで、パンパンのクローゼットから服が引き出せない程詰まってるとおっしゃってました。
そのせいでカビてることはご本人もご理解されています。
洋服のカビ取りをクリーニングに出す前に、クローゼットの整理をした方が。。と思います。
その時の礼服3点は、表面的な白カビだった事もあり綺麗に取る事ができました。
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【何十年前のお洋服ですか?】
今回の持ち込まれたお洋服は、婦人物スーツが3点と礼服セット1点でした。
お母さまの物らしく、綺麗にクリーニングしてからご自分で着たいとのことです。
品物を見させてもらうというか手に取った時点で、
「これ無理なやつやんか。。」
すぐに投げ出すのはプロ失格ですが、職人歴20年の経験則ですぐわかるぐらいの感じでした。
品物自体は、お母さまが若い頃に着てた洋服なので相当な年代物です。
見た目も装飾も昭和感満載です。
心配していた、古い染みや変色がかなり全体的にありました。
特に襟や袖口には、汚れが経年によって変色がひどいです。
状態を解り易く説明して、スーツ3点のクリーニングはお断りしました。
礼服はカビのシミ取りという事で、受付させて頂きました。
カビだった場合でも、経年で取れにくかったり変色してる場合もあります。
クリーニングした結果、ほぼカビは取れたんですが少し白っぽい物が残ってしまいました。
恐らくカビによるものなのか、汚れによるものかが原因で経年の為に変色してると思われます。
色補正をして、なんとか解らない程度にはなりました。
◎古い洋服には他にも注意点がある!
10年前やそれ以上前のお洋服がクリーニング出ることはたまにあります。
染みや汚れが無い場合でも、気を付けてクリーニングしないといけません。
- 縫製が弱ったり緩んでいて、洗うとほどけてしまう。
- ボタンや装飾などが経年劣化していて、洗うと破損や色移りが起こる。
- 当時は大丈夫でも、経年により染料が劣化して洗うとひどく色落ちする。
- ウールやカシミアなどは、虫食い穴が洗うと一気に表面化する。
ここに書いたのは一部ですが、古い洋服をクリーニングするのはお店側にリスクが多いんですね。
古い洋服は洗う前に念入りなチェックが必要な上に、洗濯方法もかなり慎重になります。
手間とリスクと料金を考慮して、お断りさせて頂く事もあります。
「洋服には寿命があります。」
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【え?どこがヤバいの?割と普通やん?】
今回クリーニングを持ち込み頂いた状況を説明しますね。
- 店のカウンターにでっかい段ボールを未開封のまま持ち込まれました。
- 田舎のお母さまから届いた荷物で、中に洋服があるらしい。
- カウンターで一緒に開封する。
- 中身の半分以上は、洋服ではなく日用品。
- 箱の底からスーツと礼服を発掘。
- クリーニングお預かり以外は一緒に箱に戻す。
- 箱を閉じる為にガムテープをしてと頼まれる。
- 自転車の後ろに段ボール箱を縛ってる間カウンターで待機。(手伝えよ!)
- 伝票を切って代金を支払って頂き終了。
店のカウンターにデカい段ボール箱をドスンと置いた時点で嫌な予感がしました。笑
しかもなぜか未開封のまま持ち込みされました。
家から洋服だけ持ってきたらだいぶ楽だと思いますが・・
失礼を承知で言わせてもらいますが、こちらのお客さんはうちに来てほしくないランキングかなり上位です。。
営業時間外や休業日でも連絡なしでおかまいなしに来られます。。
仕事の内容や料金的な事よりも、毎回良識や常識といった点でいつも問題があります。
でも毎回最後に、
「ここのクリーニングに出したら綺麗になるから。」
と言って頂けるんです。。
「やらなしゃーないやんか!」
と言う感じです。笑
【あとがき】
今回の記事は人気の?お客様シリーズでした。笑
最初にも書きましたが、どんな仕事をしていてもいろんなお客様と対応しないといけませんね。
それが若くてまだ経験値が少なかったりすると、ストレスになる事も多いと思います。
自分の場合クリーニング店を継いでから約20年、それはそれは手強いお客様達に鍛えられてきました。
そんな経験があるこその”心のゆとり”かなと思います。
なので、もうどんなお客様が来ても大丈夫かな?という心持もあります。
今では売上重視!どんな仕事でも受ける!という方針は止めています。
数は少なくても、売上は少なくても、わざわざ潰れそう?なボロいクリーニング店を選んで出してくれる数少ないお客様に出来る限りの仕事でお答えさせて頂きます。
と言うスタイルで着地しました。
これまで通り営業をかけたり、チラシを配ったり、セールなどをする予定は今後もありません。
コロナ禍をなんとか乗り越えれそうなのも、この昔から変わらないやり方だったからかな?と思っています。
「毎度ありがとうございます。」
最後まで読んで頂きありがとうございました。^^
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