皆さん、こんにちは。^^
今日は、日本よりも5年ほど早く介護保険制度がスタートしているドイツでの取り組みについて紹介したいと思います。
ドイツの介護保険制度では日本と違う特徴的な部分があります、それはデイサービスや施設での介護等のいわゆる「現物給付的なもの」の他に「現金での給付」が組み込まれていることです。
◎ポイント!
ドイツでは介護者(家族・知人)は、労働者という認識なんです!
【日本の現状】
現時点の日本での介護や支援等が必要な人の数は約670万人。
10年後には、さらに100万人程度増える予想となっています。
ドイツも高齢化率が世界第6位と厳しい状況です、日本とはまた違った介護への認識・取り組みについて今回学んでみようと思います。
※ちなみに高齢化率世界1位は日本です。(順位は2020年のもの)
【ドイツでは介護者は労働者という考えかた!】
ドイツでは、家族や友人・知人から受けた介護の対価として現金給付を受けることができます。
要介護者の口座にお金が振り込まれる ➡ 家族介護者等が介護労働内容に応じて報酬としてお金を受け取る。
しかも支給された現金の使い方も、本人が自由に使ってよい事になっています。
- 要介護2の場合 ➡ 月額で約4万円程度
- 要介護5の場合 ➡ 月額で約11.4万円程度
金額は飛びぬけて多い額というわけではありませんが、この現金給付が在宅介護を担う家族にとってはそれはそれは助かる財源となることは間違いないです。
うちの場合は要介護4だったと考えると・・かなり助かる金額だったと思います。
ドイツ国民の間では、家族を在宅介護する場合に現金給付のみを利用してる人や、現金給付とデイサービスや施設利用を合わせて利用している人の割合が約60%も占めています。
多くの方が、現金給付を利用していことになりますね。
◎現金給付の自由度が高い!
介護度によって給付される金額は違うものの、この使い方には制限がありません。
日本での介護保険制度では利用が対象外とされているような事にも使用できます。
- 要介護者のペットの世話など
- 誕生日等のイベント準備
- 特別な時の食事会や料理など
- 介護者の休憩や余暇の使用の為になど
ドイツの現金給付の場合は、介護している申請した本人の責任でどのように使用するか決める事ができます。
この辺の寛容度はスゴイですね!
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【介護者=労働者という認識!】
ドイツの介護保険制度は、根本的に在宅介護を重視しています。
➡ 週14時間以上介護をする人を「在宅介護者」と定義しています。
※他の就労で30時間を超えてはダメ!
この基準をみたす場合は、労災・雇用保険・年金などの社会保険が適用されて公式に労働者とみなされる事になります。
日本では週に何十時間も介護をしても、家族の介護は労働して認められませんし何の保証・対価もありませんね。
ドイツで現金給付が多く選ばれることによって、ドイツの介護保険制度も財政負担を抑える効果もあるということです。
現金給付した方が、全てを介護保険制度で賄うより財政が助かるということうです。
当然、デイサービスや介護施設などでプロの方に介護をお願いすると人件費等もかかってきますので財政負担は増します。
【あとがき】
今回は、介護先進国のドイツでは家族介護者・友人・知人が介護をする場合には、法的な整備もしっかりとされ「労働者」として扱われるという話でした。
海外の話とはいえ、自分は全くしらない情報でした。
案に「給付金がもらえるラッキー」と言うことではなく、在宅介護をする上ではいろいろな負担がのしかかってきます。
- 経済的負担!
- 肉体的負担!
- 精神的負担!
この1つの経済的負担が、現金給付によって軽減される事は間違いなですね。
それも自由度が高く、介護者の為に使用を認められている点もスゴイと思います。
さらには、「労働者」として社会的にも認められる事によって、介護する側の人間にとっても大変な日々のモチベーションになると思います。
現金給付は今後日本でもありえない話ではないかもしれませんが・・期待したいですね。
※2019年12月時点では「現時点で現金給付の導入は適当ではない。」と厚労省で判断されています。
皆さんもご存じの通り、超高齢化社会はこれからもジワジワと着実に進んでいきます。
それに合わせて要介護・在宅介護の高齢者人口も増えることになります。
日本政府が家族介護者等を労働者と認め、社会に必要な仕事と認めて来る日きますように。
現金給付があれば、家族介護者の負担が少しでも減る事は間違いありません。
介護保険制度や介護に関する制度や情報は、日々更新されています。
役所・地域包括支援センター・インターネット・ケアマネさん・ご近所さん・お友達・その他で、介護に関する情報収集をして少しでも負担を減らして頂ければと思います。
ご家族を在宅介護・生活支援されてる方々、日々本当に大変な中お疲れ様です。
今回の記事が少しでも何かのお役に立てればと思います。^^
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