在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

2025年問題【要介護認定は重い方が嬉しい?軽い方が嬉しい?】

          

皆さん、こんにちは。^^

今回は最近よく見聞きする2025年問題と要介護度認定についてのお話です。

【そもそも2025年度問題って何?】

2025年問題とは、昭和22年~24年(1947年~1949年)の第1次ベビーブーム時期に生まれたいわゆる「団塊の世代」の全員が75歳以上の後期高齢者になることをいいます。

要するに、要介護などが必要性が高いとされる75歳以上の後期高齢者の数が更に増えますよ!ということです。

【要介護度認定をご存じですか?】

ご家族を介護されてるご家庭では当たり前に使われる言葉ですね。

現在、介護とはあまり関係のない方でも言葉ぐらいは聞いたことがありませんか?

下の表のように、要支援1~要介護5までの7段階に区別されています。

うちの父は現在要介護5で特養に入所中です。

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◎要介護度認定と介護保険の関係!


介護保険サービスの仕組みは、要介護度ごとに決められた「区分支給限度基準額」の範囲内であれば保険の適用となります。

お住まいの地域などで多少の違いはあると思います。

  • 一番軽い要支援1➡月額6万円強
  • 一番重い要介護5➡月額36万円強

これらの範囲内であれば、所得に応じて1~3割の負担で介護サービスを受けることができます。

※限度基準額を超えてしまうと、全額自己負担(10割)となってしまいます。

基準額を超えないようにケアマネさんがちゃんとケアプランを組んで対応してくれるようになっています。

◎給付費用の財源はどこから?

給付費の財源は、保険料と税金の5割ずつになっています。

税金のうち在宅サービスの場合はその半分、残りは都道府県と市町村が4分の1ずつを支出しています。

ということは?

➡要介護度の高い人が増えてしまうと ?

➡介護保険サービスを使う人がどんどん増える!

➡財政の負担がどんどん増える!

結果➡行政は要介護認定が高い人を増やさないようない策が講じなければならなくなる。

  • 以前と容態はほとんど変わらないのに、なんで介護度が低くなるの?

これは要介護度を低く判定することで、財政の負担を低くなるという介護保険の仕組みのせいだと言われています。

実際に父の要介護認定も下がった事がありました。

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◎要介護度と負担の関係!

  • 要介護度が高くなると➡利用料の負担が大きくなる
  • 要介護度が高くなると➡利用できる介護サービスの枠が広がる

介護が低くなるほど「まだまだ大丈夫、自分でいろいろできる。」と思われがちです。

ですが家族からすると、介護度が高い方がより多くの介護サービスを受ける事ができて負担が減るのも事実です。

もちろん受けるサービスが増えれば経済的な負担も増えますが・・

介護保険開始当初は、自己負担率が一律で1割負担だったんです!

ですが「制度自体の持続可能性」という理由で2割負担➡3割負担へと実質値上げされて行きました。

これによって、年金などの収入がある程度の金額貰えてるとその分支払う金額も増えるようになります。

取れる人のところから取る!」ですね。

  • 施設入所時の場合、同じ食事・同じ部屋・同じ介護サービスを受けていても、それぞれの経済状況によって支払う金額が全く違ってくるのが現状です。

たまに介護の話でお客さんから「お父さんの入所費用って月額どのぐらい?」って聞かれる事があります。

けれどその答えを言っても、あまり参考にはならないんです。

年金収入だったり預貯金の額だったりで負担限度額なども変わりますし。

介護保険料も来年の2025年には、制度開始の当初と比べて3倍以上の金額になる予定です。

どう考えても今後介護関連の制度や保険料は厳しくなるのは間違いありません。

【あとがき】

と言うわけで、今回は要介護度認定についてのお話でした。

恐らく父を在宅介護していた頃と今では、介護認定もかなり厳しくなってるように思います。

父の介護認定を何度も経験していますが、一定の決まりやマニュアルはあるものの介護認定に家族が納得できない事例も多くあるようですね。

  • 認定日にたまたま調子が良かったり
  • できない事でも、無理にできると言ってみたり
  • 判定員の方も人間なので個人差はあると思います

これが正解!が無いのが「介護」の難しいところだと思います。

長年の父の介護をして思った事は、やっぱり健康が大事、仕事・物・お金よりも健康なんです。

誰でも知ってて解ってるつもりでも、なかなか自分の健康と真剣に向き合ってる人が少なくないですか?

酒・タバコ・不摂生が当たり前、自分の人生は自分で決める!好きなように生きる。

その結果が、家族に20年超の介護生活を押し付ける結果になりました。

今となっては、辛く長かった在宅介護生活も思い出です。

今回の記事が少しでも参考になればと思います。^^

「最後は健康!」

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