皆さん、こんにちは。^^
「うちの父が老健(介護老人保健施設)に入所して、1年半程が経過します。」
早いもので、父が入所してから1年半程が経ちます。
長かった在宅介護も終わり、普段の生活や仕事、自分の時間もできました。
この1年半は平穏な暮らしが続いています。
【老健ってどんなところ?】
ご存じの方も多いと思いますが、ここでおさらいしてみようと思います。
◎老健(介護老人保健施設)とは?
- 医療的ケアや、リハビリを目的としている方が入居する施設。
- 病院と自宅の中間的な位置で、在宅復帰が前提となっています。
- 基本的な入所期間も3ヵ月~1年程度と短く設定されています。
とういうことで、特養(特別養護老人ホーム)のような終身タイプの入居施設ではなく、いろいろな事情などで一時的に入居できる施設です。
◎月々の費用面は?
入所に関しての月々の費用は、施設によっても多少の違いはありますが、世帯の収入等によって大きく変わってきます。
なので、ネットで検索しても「もしうちの家族が老健に入所すると1月いくらかかるの?」と言う答えが中々見つかりません。
複雑な表がすぐに出て来て、あとは自分で計算する!みたいな感じです。
ちなみにうちの家庭の場合は、月々約5万程度です。
こちらに詳細を書いてありますので、ご覧ください。
◎老健は3ヵ月で追い出されるわけではない!
うちも、父が実際に老健に入所するまでは「3ヵ月で退所しなければならない。」と言う先入観や固定観念がありました。
実際に、お客様のご家族でも3ヵ月毎に施設を転々とされていて、それは大変な状況だと伺っていました。
- 次の施設を延々と探し続けないといけない。
- 新しい施設へ入所する為に、また大量の契約書の説明やサインの作業もある。
- 施設が見つからなければ、在宅に戻る準備が必要になる。
- もう在宅で家族を診れる状況ではない。
なので、在宅介護中も特養に何件も申し込みをしていましたが老健は選択肢に入っていませんでした。
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◎1年半も入所させて頂いてます。
3ヵ月で退所するとなると、退所の手続きや新しい施設の入所手続きの事務的な事や、父の生活環境が短期間ごとに大きく変わる心配もありました。
在宅介護も16年目が過ぎようとしていた頃には、仕事も普段の生活も介護も限界をとうに超えてしまってました。
ケアマネさんが、「近くの老健に空きができたので入所して頂きましょう。」とお話がありました。
「3ヵ月でも良いから、お願いしよう。」
と決めてから話しがどんどん進み、その翌週には入所する事になりました。
入所の際に、施設のケアマネさん、相談員、の方々との面接でうちの介護の状況を全部お話したところ、
「特養が見つかるまでは、うちの施設に居て頂いて構いません。」
と言ってもらえました。
それ以来、3ヵ月毎に入所の延長手続きをして現在に至ります。
全ての老健がそうではないと思います、もしかすると相当な理由でもなければ3ヵ月で退所しなければならないが普通なのかもしれません。
けれど、うちのような実例もあります、在宅介護で限界がきていたり本当に大変なら老健も一時的とは言え、家族共倒れしてしまう前にご検討してみてはどうでしょう?
【コロナ禍の面会中止に終わりがあるのか?】
ご家族が介護施設だけでなく病院等でも、長期間に渡って入所・入院されているご家族は、当然コロナ禍の影響で面会できていないと思います。
うちも例外では、施設に入居フロアに行く事はできません。
昨年は一時的に、施設の受付ロビーで短時間面会できるようなりましたが、またすぐに中止になりました。
オンライン面会は可能ですが、曜日・時間帯が決まっており仕事や家族の都合でなかなか合わせる事も難しいです。
◎面会できない弊害
父に面会できないという事は、同時にフロアの介護士さん、看護師さん、その他スタッフさんに会わない事になります。
以前のように、何かお願い事などある場合は直接それぞれのスタッフさんに声を掛けてお願いしていました。
現在は、受付の方に伝言をする形になっています・・これが伝わらない事が多い。。
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◎伝達ミスがよく起こる
もちろん業務が忙しい事も解りますし、忘れてしまう事もあるかもしれません。
先日の月曜に洗濯物を回収に行った際、車椅子の足止めに父の足を固定するベルトがもう寿命なので買い替えましょうとリハビリの先生から相談がありました。
その先生はいつも違う方だったので、先生が変わったのかな?ぐらいに思ってました。
同じベルトをこちらで用意するのか?施設で購入してもらうのか?は帰って安く買える方を検討しますと伝えました。
うちに戻りすぐググったところ、結局施設で割引購入してもらうほうが安くなるので、その日を午後にはすぐその旨を電話で受け付けの方にサイズなど細かく伝えました。
そして今週の月曜に、いつものように洗濯物を取りに施設に行くと以前からリハビリの先生から同じベルトが壊れて新しいのどうしますか?の質問が。
「え?先週すぐにお返事してサイズなど伝言を頼みましたけど?」
リハビリの先生はなんども謝られていましたが、こちらも恐縮してしまいます。
今の所は施設のベルトを貸してもらって使用しているとの事です。
- 電話で受け付け方からはお名前を聞いてません。
- 最初のリハビリの先生からは、帰ってすぐに連絡すると伝えて1週間放置してる状況になってるのに、確認の電話もありません。
◎施設側に多くを求めない事も必要!
こちらからすると、リハビリの先生が1人か2人なんですが、向こうからすると数十人も居るうちの1人なので仕方ないですね。
- 何度お願いしても散髪を忘れられたり。
- 他所の方の洗濯物は混ざっていたり。
- 備品や靴下がなくなったり。
- 着替えの衣類がひどく汚れたまま返却されたり。
長期間入所していると、いろんな事があります。
良いか悪いかは別として、うちではいちいち施設側に文句などは言いません。
【あとがき】
毎回同じ事を書いてますが、うちは入所させてもらってるだけで本当に助かっています。
本当に今の老健を選択して良かったと思ってます、たまたま入れた施設が良心的だったんだと思います。しかも家からも、車で5分ほどの場所です。
今後、希望している特養が見つかればそちらへ転所となるでしょうが、申し込んで2年程では到底順番が回ってこないのは解っています。
もし、在宅介護で限界がきていたり日常生活に支障がでるような状況なら、老健も選択肢にいれる事も1つだと思います。
施設によっては3ヵ月でキッチリ退所となるかもしれません、けれどその3ヵ月できっと何か良い方向に進むように思います、うちの家庭がそうでした。
実体験なので、少しでもご参考になればと思います。
※特養と老健の比較記事も併せてご覧頂ければと思います。
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