在宅介護16年の闘い。

要介護4の父をリアル在宅介護してきた約16年を振り返る日常

介護崩壊?【アメリカ/ニュージャージー州で施設で大勢の遺体が確認される。】

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皆さん、こんにちは。^^

※今回の記事のソースは米BBCニュース約1年前の記事で、現在の状況と異なる点もあります、ショッキングな内容を含みますのでご注意下さい。

「アメリカのニュージャージー州の介護施設で、2020年4月13日に17名の方の遺体が見つかりました。」

【事件はどんな場所で起きたの?】

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大勢の方の遺体が発見されたのは、ニュージャージー州で最大規模の介護施設のひとつである「アンドヴァー・サブアキュート・アンド・リハビリテーション・センター」です。

◎状況は?

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現地の警察発表では、収容人数が4人しかない非常に小さな遺体安置所の中17名の遺体が発見されたとの事です。

地元警察の本部長の発言で「施設関係者が、あまりにも次々と亡くなるので人数の多さに圧倒されていた。」とニューヨークタイムズに述べたそうです。

◎事件の予兆?

事件が起こる前の週に、この施設では25人分の遺体袋を当局に要請していました。

この施設では、事件が起きた頃に68名もの関係者が死亡しています。

このうち26名が新型コロナウイルス感染症の陽性反応だったと解っています。

発見された17名の遺体が、新型コロナウイルスで亡くなったのかは解っていないとの事です。

◎施設の運営者から遺体の数が多いと連絡がある

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事件のあった施設の所有者は、州議会議員に対して施設の遺体安置所に問題があるとメールで連絡していた。

施設所有者の言う問題点

  • 従業員の時間外勤務・休日出勤等の過労働
  • 想定を超えるスピードで亡くなる方の人数が多い
  • 遺体安置所の許容範囲を超えてる遺体がある

◎当時の状況

当時のニューヨークタイムズの話によると、患者76名と同施設の2棟に勤務するスタッフの41名、合計117名が新型コロナウイルスに感染し発症していたとの事です。

◎遺体の措置

発見された遺体のうち13名は、近隣病院が遺体安置用に使用している冷蔵トラックへと移されました。

残りの4名の遺体は、葬儀場へと移されました。

◎アメリカは介護施設も大規模

事件の起きたこの介護施設は、2棟で約700床近くのベッドがあったそうです。

自分の父が入所している老健でも約100床弱が稼働しており、それでもかなり大きな施設だと思っていました。

事件の起きた地元新聞の報道では、事件の起きた4月に入ってから2棟のうち1棟だけで65名の入居者の方が亡くなったと話しています。

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【入居者のご家族の心情】

地元新聞の取材に対して、亡くなった入居者の家族らは「家族がなくなる前に何の情報提供がほとんどなかった。」と懸念を示しています。

◎ニュージャージー州知事の発言

「長期療養施設で生活するニュージャージーの人々は、尊敬、思いやり、尊厳のあるケアを受ける権利がある」

とツイートをしています。

合わせて、入居者が通常より多く死亡している介護施設(長期療養施設等)に点検をするようにと、州司法長官に対して求めました。

◎当時の感染状況

当時のニュージャージー州の衛生局長に話によると、介護施設等で暮らす約6万にのうちの10%が新型コロナウイルスに感染し発症しているとの事です。

今回の事件もあり、介護施設等で誰かが新型コロナウイルスの陽性と解った場合は、24時間以内にスタッフや他の入居者や家族に通達するように命じられました。

【あとがき】

約1年前に起きた事件(事故)の記事でした。

当時は割とコロナ関連ニュース(特に介護施設関連)をチェックしていたつもりでしたが知りませんでした。

海外の事件?アメリカだからスケールが日本とは違う?など、悲惨な事件ですがピンと来ない方も居られるかも知れません。

けれど現在ご家族が入所していたり施設を利用されている方々にとっては、とても身近で深刻に受け止めるニュースだと思い取り上げました。

新型コロナの影響による介護施設での事実上の介護崩壊は、決して他人事ではなく国内でも起きています。

昨年の7月には北海道の介護老人保健施設で、新型コロナの影響が原因での介護崩壊が起きていたと言うニュースもありました。

うちの父も現在、介護老人保健施設に入所中です。

今後、新型コロナウイルスに感染する事があったとしても、

救急車で病院へと運ばれて適切な処置がされるとは思っていません。

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 ※画像はNHKニュースより引用

現実的には、事が起きてからどう進むのかは解りませんが、ここ1年の全国的な介護施設でのニュースなども踏まえて、いろいろと心の準備や覚悟はしています。

最近は、テレビを見なくなったせいもあってコロナ関連のニュースも過度に入ってこなくなりました。

知りたいと思う事、必要だと思う事だけこちらから調べるようになりました。

父の施設での日々の暮らしもそうですが、自分達の暮らしも1日1日を平穏に過ごせている有り難みをとても感じています。

コロナ前でも、コロナ禍でも、コロナ後でも、

今自分のできる事を、すべき事をする。

これに尽きるなと思いました。

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