皆さん、こんにちは。^^
今日は皆さんのご家庭にも数枚はあるんじゃないでしょうか?
軽くて暖かい、しかもお手頃万円のフリース衣類についてのお話です。
もはやユニクロのフリースと言えば寒い季節の定番中の定番ですね。
他の多くのアパレルブランドからもフリース衣類は販売されています。
先日も、原材料費などの高騰によりこの秋冬から¥1000も!?値上げするニュースが話題になりました。
今回は、少し違った目線でフリース衣類について考えてみたいと思います。
【そもそもフリースってどんな素材?】
これは多くの方がご存じかなと思います、
- 石油が原料のポリエステル100%の物が多いと思います。
軽くて暖かく、価格もリーズナブルでフリース衣類が出た当初は爆発的に売れていましたね。
うちでも、家着に仕事着に長袖にベストにと数着愛用しています。
【フリースの衣類は洗濯すると毛が大量に抜ける!】
- 洗濯すればそら多少は毛ぐらいぬけるよね?
- 当たり前のことやん?
たしかにそうです。
ですが、今回お知らせしたい事がこの抜けるフリース繊維についてなんです。
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◎気付いた事がありませんか?
フリース衣類はご家庭洗濯する事が多いと思います。
フリースを洗濯すると、
「ゴミ取りネットがフィルターにやけにゴミが貯まるなぁ・・」
「他の洗濯物にゴミくずがやけに付いてるなぁ・・」
➡ ポイント!
フリースは洗濯する度に、非常に細かいフリース繊維が大量に抜けているんです!
うちでもお客様のフリース衣類は、手洗いの水(お湯)洗いする事がほとんどです。
洗剤を入れて手洗いすると、フリースの衣類と同じ色が水にうつります。
これは染料が出て色が出てる部分もありますが、細かな繊維が抜けて色がついてるように見えてるのも原因だと思います。
実際、バケツの中をライトを当てて確認すると細かい繊維が大量に浮かんでいます。
◎抜けた細かい繊維はどこへいくの?
フリースから抜けた繊維は、洗濯機の排水溝から下水へいき、下水処理場を経て川や海へとたどり着きます。
これがいわゆるマイクロプラスチックと呼ばれるものですね。
プラスチック製品が川や海に捨てられて、それが物理的に壊れて小さくなった物も同じくマイクロプラスチックです。
※マイクロプラスチックとは、5mm以下の小さなプラスチック片です
- プラスチック製品が、紫外線や経年で劣化して小さくなったもの
- 洗剤などに最初から含まれているビーズなど
- フリース衣類などから抜け落ちた繊維など
フリースの抜け毛は他のマイクロプラスチックと違い、最初からかなり細かい形状で海へと辿り着いてしまう為に影響が心配されています。
◎フリースが洗濯でどれだけ抜けるか調査された
カナダの非営利団体OceanWiseが、アウトドアメーカなどの協力を得て、フリース衣類の洗濯とその抜け毛について調べました。
➡ 結果!
フリースの生地や大きさ・形にも違いはあると思います。
500gあたりのフリース生地から1回の洗濯で、
42000~345万本もの繊維が抜け出ている事が解りました!
とりあえずものすごい量が洗濯する度に抜け落ちているんですね。
1本1本がとても小さいので、量にしてみると少ないかもしれません。
ですが世界中に流通しているフリース衣類の数を想像すると・・やはり影響は深刻かもしれません。
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【マイクロプラスチックが自然界に与える影響!】
マイクロプラスチックが川や海に出てしまう問題点について。
- 自然界で分解されないため、長期間自然界に残留してしまう!
- プラスチック自体が有害物質と吸着しやすい性質!
- 海中のプランクトンと一緒に、海洋生物の体内へととりこまれやすい!
最終的には食物連鎖によって巡り巡って、人間の体内へ入り悪影響を及ぼす可能性があるということです。
⇩あまり知られてないこと!⇩
水面に浮いているプラスチック類は、太陽光の紫外線の影響などでメタンガスを発生し地球温暖化の原因ともいわれています。
◎具体的な解決策ってあるの?
これは少し調べてみたぐらいでは見つかりませんでした。。
- フリース繊維が抜けにくい衣類を購入する?
- 自然界への影響の少ない植物由来の繊維商品を購入する?
これぐらいですが・・
実際の所、今私達が日常的に使っているフリースではなかなか現実的ではないと思いました。
かといって、いきなりフリースを買うのを止める!とも正直いきません。
【あとがき】
今回はフリース衣類について、少し深堀してみました。
これはクリーニング屋の経験則で思うことですが、洗濯すると細かいフリースの毛が抜けることまでは解りました。
ということは、普段着用してる時も少なからず抜け毛は発生しているはずです。
それが生活中に浮遊して吸い込んだり皮膚に付着したりして、敏感な方はアレルギー反応を起こしてしまってないかな?と思いました。
冬場は乾燥している事もあり、フリース衣類は静電気で埃を引き寄せてしまいます。
今回お知らせしたかった事は、フリース衣類が洗濯毎に大量の抜け毛が発生してそれが海まで流れて生態系に影響を与えているという事でした。
フリースを長年着ていると、ボリュームが減ってくるのは徐々にポリエステル繊維が抜けていってるのが原因だったんですね。
自分も含めて、まずは知る事が大事!と思い取り上げてみました。
今回の記事が少しでもお役に立てればと思います。^^
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